1月13日という日付は、日本の近代化や戦後の復興を象徴するような、歴史的な重みを感じさせる記念日が多く制定されています。
新年を迎えてから約2週間が経過し、正月気分も抜けて社会が本格的に動き出すこの時期には、過去の大きな転換点となる出来事が数多く発生してきました。
例えば、明治時代の幕開けを予感させる海外渡航や、戦後の混乱期に人々に希望を与えた嗜好品の発売などが、この日の記念日として現代に語り継がれています。
また、多くの学生にとって人生の節目となる大学入試センター試験(現・大学入学共通テスト)の前身である、共通一次試験が始まったのもこの日であり、教育史においても重要な意味を持っています。
ここでは、1月13日を代表する2つの主要な記念日について、その由来と背景を詳しく解説します。
1月13日は何の日?代表的な記念日・イベント
たばこの日/ピース記念日
1月13日は、愛煙家の間で広く知られる「たばこの日」であり、別名「ピース記念日」とも呼ばれています。
この記念日は、1946年(昭和21年)の1月13日に、高級たばこ「ピース(Peace)」が初めて発売されたことに由来しています。
発売当時の日本は、第二次世界大戦の敗戦からまだ半年も経っていない時期であり、社会は物資不足とインフレーションによる混乱の真っ只中にありました。
そのような状況下で発売されたピースは、10本入りで7円という価格設定がなされましたが、これは当時の他のたばこと比較して破格の高級品でした。
しかし、人々の「平和(Peace)」への渇望と、鳩がオリーブの葉をくわえたレイモンド・ローウィによる洗練されたパッケージデザインは、国民の心に強く響きました。
結果として、発売日には販売店の前に長蛇の列ができ、東京・有楽町駅の売店では、わずか1時間で1000個が売り切れるという伝説的な記録を残しました。
この出来事は、単なる新商品の発売という枠を超え、戦後の日本人が復興へ向けて立ち上がろうとするエネルギーや、平和で豊かな生活への憧れを象徴する社会現象となりました。
最高級のバージニア葉を使用した芳醇な香りは、当時の人々にひと時の安らぎを与え、ピースはその後も日本のたばこ文化を代表する銘柄として長く愛され続けることになります。
現在では健康志向の高まりとともにたばこを取り巻く環境は変化していますが、この日は戦後の歴史の一ページを振り返る日として記憶されています。
咸臨丸出航記念日
1月13日は、日本の航海史における金字塔とも言える「咸臨丸(かんりんまる)」が太平洋横断へ向けて出航した日でもあります。
1860年(万延元年)の旧暦1月13日、江戸幕府の軍艦である咸臨丸が、日米修好通商条約の批准書交換を行う遣米使節団の護衛として、品川沖からアメリカのサンフランシスコへ向けて旅立ちました。
この航海は、日本人による初めての本格的な太平洋横断として知られており、艦長の勝海舟をはじめ、福沢諭吉やジョン万次郎といった、後の日本を背負って立つ偉人たちが乗船していました。
当時の日本は長い鎖国体制から開国へと舵を切ったばかりであり、外洋を航海する技術や経験は圧倒的に不足していました。
そのため、咸臨丸の航海は困難を極め、荒れ狂う太平洋の波に翻弄されながら、乗組員たちは激しい船酔いや疲労と戦わなければなりませんでした。
しかし、彼らはアメリカ海軍の技術指導を受けながらも、自らの手で蒸気機関を操作し、帆を操り、37日間という長い航海の末にサンフランシスコへの到着を果たしました。
この成功は、日本人が西洋の近代技術を習得し、世界と対等に渡り合える潜在能力を持っていることを証明する歴史的快挙でした。
特に福沢諭吉は、このアメリカ滞在で得た知見をもとに後に『西洋事情』を著し、日本の近代化思想に多大な影響を与えることになります。
1月13日は、未知の世界へ挑戦した幕末の志士たちの勇気と、日本の国際化の原点を思い起こさせる重要な記念日となっています。
1月13日に制定されたすべての記念日・イベント一覧
海外・国際的に定められた記念日
聖クヌートの日(St. Knut’s Day)
スウェーデンやフィンランドなどの北欧諸国で祝われる記念日で、クリスマス期間の最終日にあたります。
ゴムのアヒルの日(Rubber Ducky Day)
アメリカで制定されており、お風呂のおもちゃとして親しまれている「ラバー・ダック」を祝うユニークな記念日です。
スティーブン・フォスター記念日
「おおスザンナ」や「夢路より」などで知られるアメリカの作曲家、スティーブン・フォスターの命日(1864年1月13日)にちなんで制定されました。
日本国内で定められた記念日
たばこの日/ピース記念日
1946年にたばこの「ピース」が発売されたことに由来し、愛煙家のマナー向上やたばこ文化を考える日とされています。
咸臨丸出航記念日
1860年に勝海舟らが乗った咸臨丸が品川沖を出航した日であり、日本の海洋進出の第一歩を記念しています。
その他・民間企業や団体が制定した記念日
遺言の意味を考える日
公益財団法人日本財団が制定し、「い(1)い(1)遺(3)言」の語呂合わせから、遺言の大切さや社会貢献への寄付について考える日としています。
一汁三菜の日
和食の素材メーカーで構成される団体が制定し、毎月13日に主食・主菜・副菜を揃えた和食のスタイルを見直すことを提唱しています。
石井スポーツグループ 登山の日
登山用品店「石井スポーツ」などが制定し、「1(い)1(い)3(山)」の語呂合わせで、登山やアウトドアの楽しさを広めることを目的としています。
伊達のあんぽ柿の日
福島県伊達市の代表的な特産品である「あんぽ柿」をPRするために制定されました。
1月13日に何があった?世界を動かした過去の出来事・事件
1月13日には、文学者が国家権力に立ち向かった事件や、日本の教育制度を大きく変えた試験の開始など、歴史の教科書に載るような重要な出来事が起きています。
世界・海外の歴史的出来事・事件
エミール・ゾラによる「私は弾劾する(J’accuse)」の発表(1898年)
1898年の1月13日、フランスの作家エミール・ゾラが、当時のフランス大統領フェリックス・フォールに宛てた公開質問状「私は弾劾する(J’accuse)」を新聞『L’Aurore(ロロール)』の一面に掲載しました。
この行動は、当時のフランス社会を揺るがしていた冤罪事件「ドレフュス事件」に対する痛烈な告発でした。
ドレフュス事件とは、ユダヤ系のフランス陸軍大尉アルフレド・ドレフュスが、ドイツへのスパイ容疑で不当に逮捕され、有罪判決を受けた事件です。
軍上層部は真犯人が別にいることを知りながら、保身と反ユダヤ主義的な感情から事実を隠蔽し、ドレフュスを悪魔島への流刑に処していました。
ゾラはこの不正に義憤を覚え、自らの作家生命と社会的地位を賭けて、軍部の腐敗と司法の不正を白日の下に晒しました。
彼の公開状はフランス国内外に巨大なセンセーションを巻き起こし、国論を「ドレフュス派(再審派)」と「反ドレフュス派」に二分する激しい論争を引き起こしました。
ゾラ自身も名誉毀損で有罪判決を受け、イギリスへの亡命を余儀なくされましたが、彼の勇気ある行動は世論を動かし、最終的にドレフュスの無実が証明されるきっかけとなりました。
この出来事は、知識人が社会正義のために権力と対峙する「アンガージュマン(社会参加)」の象徴的な事例として、現代に至るまで語り継がれています。
コスタ・コンコルディアの座礁事故(2012年)
2012年の1月13日、イタリア中部のティレニア海にあるジリオ島付近で、乗客乗員4000人以上を乗せた大型クルーズ客船「コスタ・コンコルディア」が座礁し、転覆する事故が発生しました。
この事故は、現代の豪華客船が引き起こした海難事故として世界中に衝撃を与えました。
事故の原因は、船長が島への儀礼的な挨拶(インキーノ)を行うために、本来の航路を外れて岸に近づきすぎたことによる人的ミスでした。
船体は岩礁に接触して大きく損傷し、浸水によって横倒しになりましたが、船長による避難誘導の遅れや、乗客を残して船長自身が先に避難してしまったことなどが大きな批判を浴びました。
この事故により32名の尊い命が失われ、クルーズ船の安全管理体制や船員のモラルについて、国際的な議論が巻き起こる契機となりました。
日本国内の歴史的出来事・事件
初の「国公立大学共通第1次学力試験」の実施(1979年)
1979年(昭和54年)の1月13日、日本の大学入試制度における大きな転換点となる、第1回「国公立大学共通第1次学力試験(共通一次)」が実施されました。
それまでの国公立大学の入試は、各大学が独自に問題を作成し実施していましたが、難問や奇問が出題されることによる受験競争の激化(受験地獄)が社会問題となっていました。
この問題を解消し、高校教育の正常化と大学入学者選抜の公平性を高めることを目的として、全国一律のマークシート方式による試験が導入されたのです。
初回の試験は1月13日と14日の2日間にわたって行われ、全国で約33万人の受験生が試験に臨みました。
この共通一次試験の導入により、国公立大学の受験は「共通一次」と「二次試験」の二段階選抜方式が定着し、受験生の学習スタイルや進路指導に劇的な変化をもたらしました。
その後、1990年からは私立大学も利用可能な「大学入試センター試験」へと移行し、さらに2021年からは「大学入学共通テスト」へと名称と内容を変えながらも、1月中旬の全国一斉試験という伝統は受け継がれています。
この時期に降雪などの天候トラブルが多く発生することから、1月13日前後は毎年ニュースで大きく取り上げられ、日本の冬の風物詩ともなっています。
三河地震の発生(1945年)
1945年(昭和20年)の1月13日、愛知県の三河湾を震源とするマグニチュード6.8の直下型地震「三河地震」が発生しました。
当時は太平洋戦争の末期であり、軍需工場が集まるこの地域での災害情報は、敵国に知られることを恐れた軍部によって厳しく統制されました。
そのため、死者2000名以上、倒壊家屋7000戸以上という甚大な被害が出たにもかかわらず、その詳細は長い間、全国的に知られることがありませんでした。
この地震は「隠された地震」とも呼ばれ、戦時下における災害対応の難しさや情報統制の恐ろしさを伝える歴史的な教訓となっています。
1月13日が誕生日の有名人:歴史人物から人気芸能人まで
1月13日生まれの人々は、真面目で努力家な性質を持ちながらも、芸術的な感性や人を惹きつけるカリスマ性を秘めていることが多いと言われています。
日本国内で生まれた著名人・芸能人
生稲晃子(1968年):タレント、政治家、元おニャン子クラブ
アイドルグループ「おニャン子クラブ」のメンバーとして人気を博し、その後は女優やコメンテーターとして活躍、現在は参議院議員を務めています。
CHARA(1968年):ミュージシャン、歌手
独特の歌声と世界観で「Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜」などのヒット曲を生み出し、ファッションアイコンとしても支持されています。
三浦りさ子(1968年):タレント、モデル
サッカー選手の三浦知良の妻としても知られ、カリスマ主婦モデルとして同世代の女性から高い人気を誇ります。
真矢(1970年):ドラマー、LUNA SEA
ロックバンドLUNA SEAのドラマーとして活躍し、その高い演奏技術と親しみやすいキャラクターでバラエティ番組でも人気です。
大島美幸(1980年):お笑い芸人、森三中
お笑いトリオ「森三中」のボケ担当として、体を張った芸風と飾らない人柄で多くのバラエティ番組で活躍しています。
平山あや(1984年):タレント、女優
ホリプロタレントスカウトキャラバンでグランプリを受賞し、ドラマや映画、バラエティと幅広く活動しています。
中山優馬(1994年):歌手、タレント、俳優
元NYCのメンバーとして活動し、現在はソロアーティストや舞台俳優として実力を発揮しています。
稲村亜美(1996年):タレント、スポーツキャスター
「神スイング」と呼ばれる美しいバッティングフォームで注目を集め、野球関連の仕事を中心に活躍しています。
海外で生まれた著名人・歴史上の人物
オーランド・ブルーム(1977年):俳優
イギリス出身の俳優で、『ロード・オブ・ザ・リング』のレゴラス役や『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズで世界的なスターとなりました。
マイケル・ボンド(1926年):児童文学作家
イギリスの作家で、世界中で愛されるキャラクター「くまのパディントン」の生みの親として知られています。
1月13日生まれのアニメキャラ
コーネリア・リ・ブリタニア(『コードギアス 反逆のルルーシュ』):神聖ブリタニア帝国の第二皇女で、武人としての誇りと強さを持つキャラクター。
轟冬美(『僕のヒーローアカデミア』):轟焦凍の姉であり、家族の絆を大切にする心優しい小学校教諭。
笹原完士(『げんしけん』):オタクサークル「現代視覚文化研究会」の二代目会長を務める、作品の中心人物。
浜口あやめ(『アイドルマスター シンデレラガールズ』):忍者に憧れるアイドルで、時代劇や忍術に関連した仕事に情熱を燃やす元気な少女。
1月13日のバースデー情報
誕生日には、その日付に紐づいた花や宝石、色があり、それぞれに美しい意味やメッセージが込められています。
1月13日の誕生花と花言葉
スイセン(水仙)
花言葉は「自己愛」「うぬぼれ」「神秘」です。
ギリシャ神話に登場する美少年ナルキッソスが、水面に映る自分の姿に恋をしてスイセンに変わってしまったという伝説が由来となっており、少しネガティブな言葉もありますが、その凛とした美しさは多くの人を魅了します。
カトレア
花言葉は「優美な貴婦人」「魔力」「魅惑的」です。
「洋ランの女王」とも称されるカトレアは、その華やかで高貴な姿から、大人の女性の美しさを象徴する花として愛されています。
1月13日の誕生石と石言葉
ロードナイト(バラ輝石)
石言葉は「結ぶ愛」「秘めた情熱」「友愛」です。
不透明なピンク色に黒い葉脈のような模様が入ることが多いこの石は、人間関係を円滑にし、愛情を行動に移す勇気を与えてくれるパワーストーンとして知られています。
1月13日のバースデーカラーと誕生色
ローズダスト
色言葉は「バランス」「献身」「情熱」です。
落ち着いた深みのあるローズ色は、周囲との調和を大切にしつつ、内側に熱い情熱を秘めている人物像を表しており、人々の精神的な支えとなるような温かさを持っています。
1月13日は何座?星座情報
1月13日生まれの星座は「山羊座(やぎ座)」です。
山羊座は12月22日から1月19日までの期間に該当し、守護星は土星です。
この星座の人は、一般的に責任感が強く、現実的で野心家な傾向があります。
一度決めた目標に対しては、どんな困難があっても粘り強く努力を続ける忍耐力を持っており、晩年になるほど成功を収めやすい「大器晩成型」が多いとも言われています。
【まとめ】1月13日何の日?振り返り
1月13日は、戦後の混乱期に平和への願いを込めて発売された「ピース」や、幕末に世界の大海原へ挑んだ「咸臨丸」など、困難な状況下での希望や挑戦を象徴する記念日が多く存在します。
また、共通一次試験の開始日として、日本の教育史においても重要な節目であり、多くの人々にとって青春時代の緊張感とともに記憶されている日でもあります。
この日に生まれた人々は、山羊座の持つ忍耐強さと、誕生花や誕生色の示すような内なる情熱を併せ持ち、それぞれの分野で着実に成果を上げることが期待されます。
過去の歴史に思いを馳せつつ、1月13日という一日を大切に過ごしてみてはいかがでしょうか。