5月11日は、1年の中でも歴史的な転換点や、季節の移ろいを感じさせる行事が重なる日です。
特に日本では、夏の訪れを告げる伝統的な漁法が解禁される日として古くから親しまれてきました。
また、現代においては地域の活性化を目的とした新しい記念日も制定されており、伝統と現代文化が共生する日と言えるでしょう。
歴史を紐解けば、世界の最高峰に挑んだ日本人の勇気ある記録や、国家を揺るがした大きな事件もこの日に発生しています。
本記事では、5月11日に込められた意味や、この日にまつわる多種多様な情報を詳細に紐解いていきます。
5月11日は何の日?代表的な記念日・イベント
ご当地キャラの日
5月11日は、日本各地の魅力を発信する「ご当地キャラ」を応援し、地域を活性化させるための「ご当地キャラの日」です。
この記念日は、滋賀県彦根市に本部を置く一般社団法人日本ご当地キャラクター協会によって制定されました。
日付の由来は、「ご(5)当(10)地(1)」という語呂合わせに基づいています。
ご当地キャラは、単なるマスコットとしての枠を超え、地域の歴史、特産品、観光資源を広く紹介する「親善大使」のような役割を担っています。
2010年代の「ゆるキャラブーム」を経て、現在では自治体の広報活動において欠かせない存在へと成長しました。
この日には、全国各地でキャラクターが登場するイベントが開催されたり、SNS上で各地のキャラクターが自身の街をPRしたりする活動が活発に行われます。
地域経済への波及効果も大きく、キャラクターグッズの販売や観光客の誘致に多大な貢献をしています。
また、キャラクター同士の連携を深めることで、地域間の枠を超えた交流が生まれることも、この記念日の大きな目的の一つです。
地域の個性を再発見し、地元への愛着を育むきっかけとなる非常に有意義な日となっています。
長良川鵜飼開き
岐阜県岐阜市を流れる長良川では、毎年5月11日に「長良川鵜飼開き」が行われ、鵜飼のシーズンが幕を開けます。
長良川の鵜飼は、1300年以上の歴史を誇る伝統的な漁法であり、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
この行事は、宮内庁式部職鵜匠(くないちょうしきぶしょくうしょう)という国家公務員の身分を持つ鵜匠によって執り行われるのが特徴です。
漆黒の闇の中、鵜舟の篝火(かがりび)が川面を赤く照らし出し、鵜匠が巧みな手綱さばきで鵜を操る様子は、非常に幻想的です。
5月11日の初日は「御料鵜飼(ごりょううかい)」に向けた準備の意味合いもあり、観光客だけでなく地元住民にとっても初夏の訪れを感じる特別な瞬間です。
鵜飼によって捕らえられた鮎は、かつては歴代の戦国武将や江戸幕府の将軍にも献上されてきました。
明治時代以降は皇室との関わりが深くなり、捕れた鮎は皇居へ献上される伝統が現在も受け継がれています。
伝統技術の継承という側面だけでなく、観光資源としても極めて価値が高く、国内外から多くの人々がこの伝統芸能を鑑賞するために訪れます。
10月15日までの期間中、増水時などを除いて毎夜行われるこの行事は、日本の自然と人間の知恵が融合した美しい文化の象徴です。
5月11日に制定されたすべての記念日・イベント一覧
海外・国際的に定められた記念日
技術の日(インド)
1998年のこの日、インドがラジャスタン州ポハランで核実験を実施したことに由来し、科学技術の進歩を称える日として制定されました。
人権の日(ベトナム)
ベトナムにおける人権状況への関心を高めるため、特定の団体や国外のコミュニティによって意識されている日です。
日本国内で定められた記念日
エベレスト日本人初登頂記念日
1970年5月11日に、日本人登山隊の松浦輝夫と植村直己が初めて世界の最高峰エベレストの頂に立ったことを記念しています。
養子の日
「よう(5)し(11)」の語呂合わせから、養子縁組制度の普及と理解を深めるために制定されました。
大津事件記念日
1891年に発生した大津事件を教訓とし、司法の独立や国際親善の重要性を再認識する日として、歴史愛好家や研究者の間で語り継がれています。
その他・民間企業や団体が制定した記念日
ロールケーキの日(毎月11日)
ロールケーキの「1」が並ぶ形が巻いた断面に見えることから、毎月11日はロールケーキの日として親しまれていますが、5月も例外ではありません。
めんの日(毎月11日)
「11」を細長い麺に見立て、全国製麺協同組合連合会が制定しました。
エベレスト日本人初登頂(1970年)
1970年5月11日、日本山岳会エベレスト登山隊の松浦輝夫と植村直己の2人が、日本人として初めて世界最高峰エベレスト(標高8848メートル)の登頂に成功しました。
この偉業は、当時の日本社会に大きな勇気と希望を与え、戦後の日本が再び世界へと羽ばたく象徴的な出来事となりました。
登山隊は南東稜ルートを選び、過酷な気象条件や希薄な空気と戦いながら一歩ずつ頂上を目指しました。
植村直己は後に、世界初の五大陸最高峰登頂者となるなど、偉大な冒険家としてのキャリアをこのエベレストから本格的にスタートさせました。
当時の登山は、現代のような軽量な装備や高度な通信手段が限られていたため、文字通り命懸けの挑戦でした。
この成功により、日本の登山技術が世界トップレベルにあることが証明され、その後の登山ブームの火付け役となりました。
5月11日に何があった?世界を動かした過去の出来事・事件
5月11日の歴史を振り返ると、国際的な外交問題から科学の進歩、そして文化の変遷まで、多彩な出来事が記録されています。
世界・海外の歴史的出来事・事件
アドルフ・アイヒマンの拘束(1960年)
1960年5月11日、第二次世界大戦中にユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)の指揮を執った元ナチス親衛隊将校、アドルフ・アイヒマンがアルゼンチンのブエノスアイレスでイスラエルの諜報機関モサドによって拘束されました。
アイヒマンは戦後、偽名を使って南米へ逃亡し、潜伏生活を送っていましたが、モサドによる執拗な追跡の結果、ついにその身柄を確保されました。
この拘束劇は「オペレーション・フィナーレ」と呼ばれ、極秘裏に実行されましたが、国際法上の主権侵害をめぐりアルゼンチンとイスラエルの間で外交問題に発展しました。
その後、アイヒマンはイスラエルへ連行され、エルサレムで裁判にかけられました。
1961年に行われた裁判は世界中に中継され、ナチスによる蛮行の全貌が再び白日の下にさらされることとなりました。
アイヒマンは「自分は命令に従っただけだ」と主張し続けましたが、最終的には死刑判決が下され、1962年に執行されました。
この事件は、戦争犯罪に対する時効のない追及と、正義の執行という観点から、現代史における極めて重要な転換点とみなされています。
日本国内の歴史的出来事・事件
大津事件(1891年)
1891年5月11日、滋賀県大津市において、来日中だったロシア帝国の皇太子ニコライ(後のニコライ2世)が、警備にあたっていた巡査・津田三蔵に突然斬りつけられるという事件が発生しました。
これを「大津事件」と呼びます。
当時、日本はロシアという大国との軍事的・外交的緊張の中にあり、この事件によってロシアから報復攻撃を受けるのではないかという恐怖が日本中を支配しました。
明治政府は、ロシアをなだめるために犯人の津田三蔵を死刑にするよう司法に圧力をかけましたが、時の大審院長・児島惟謙はこれに真っ向から反対しました。
当時の法律では、外国の皇族に対する危害は一般の殺人未遂罪として扱うのが正当であり、死刑を適用することは法の不遡及や平等の観点から許されないと児島は主張しました。
結果として、津田には無期徒刑(無期懲役)が言い渡され、日本の司法の独立が守られることとなりました。
この決断は、近代日本の法治国家としてのプライドを世界に示すものとなり、三権分立の重要性を象徴する歴史的事例として現代の教科書にも掲載されています。
5月11日が誕生日の有名人:歴史人物から人気芸能人まで
5月11日に生まれた人々には、芸術、スポーツ、エンターテインメントなど、各界で突出した才能を発揮する人物が並びます。
日本国内で生まれた著名人・芸能人
内田直哉(1953年):俳優、声優。深みのある声で数多くの吹き替えを担当しています。
土屋敏男(1956年):テレビプロデューサー。「進め!電波少年」などで知られるT部長です。
山村紅葉(1960年):女優。サスペンスドラマの女王として不動の人気を誇ります。
浜田雅功(1963年):お笑いタレント。ダウンタウンのメンバーとして日本のお笑い界を牽引しています。
岩本輝雄(1972年):元プロサッカー選手。正確な左足のキックで日本代表としても活躍しました。
松井大輔(1981年):プロサッカー選手。ファンタジスタとして欧州や日本で華麗なプレーを披露しました。
SHELLY(1984年):タレント、モデル。明快な司会と独自の視点でマルチに活動しています。
大河元気(1987年):声優、俳優。舞台やアニメなど幅広く活躍する若手実力派です。
Dream Ami(1988年):歌手。E-girlsの元メンバーとして活躍し、現在はソロで活動しています。
兼近大樹(1991年):お笑いタレント。EXITのメンバーとして、ネオ渋谷系漫才でブレイクしました。
朝井彩加(1992年):声優。アニメ「響け!ユーフォニアム」など人気作に出演しています。
海外で生まれた著名人・歴史上の人物
サルバドール・ダリ(1904年):画家。シュルレアリスムの巨匠として世界的に知られています。
リチャード・P・ファインマン(1918年):物理学者。ノーベル物理学賞を受賞し、数多の逸話を持つ天才です。
ヴァレンティノ・ガラヴァーニ(1932年):デザイナー。世界的な高級ファッションブランド「ヴァレンティノ」の創設者です。
アンドレス・イニエスタ(1984年):プロサッカー選手。元スペイン代表の至宝として、ヴィッセル神戸でもプレーしました。
ティボー・クルトワ(1992年):プロサッカー選手。ベルギー代表の守護神として知られる名ゴールキーパーです。
5月11日生まれのアニメキャラ
海堂薫(『テニスの王子様』):青春学園中等部に所属する、「スネイク」を得意技とする努力家のテニスプレーヤーです。
松原花音(『BanG Dream!』):ハロー、ハッピーワールド!のドラム担当。内気ながらも芯の強い性格です。
アーシア・アルジェント(『ハイスクールD×D』):心優しい元シスターで、高い治癒能力を持つヒロインです。
相沢庄次(『べるぜバブ』):石矢魔高校の生徒で、個性豊かなキャラクターの一人として描かれています。
5月11日のバースデー情報
誕生日を彩る花や石、色にはそれぞれ特別な意味が込められています。贈り物や自身のアイデンティティの参考にしてみてください。
5月11日の誕生花と花言葉
リンゴ(林檎)
リンゴは、愛や美の象徴として知られる花です。白や淡いピンクの可憐な花を咲かせ、人々に安らぎを与えます。
花言葉には「選ばれた恋」「名声」「誘惑」などがあります。
ギリシャ神話や聖書の物語にも頻繁に登場し、知識や豊穣のイメージも持っています。
ナスタチウム(金蓮花)
ナスタチウムは、初夏の太陽によく映えるオレンジや黄色の鮮やかな花です。
花言葉は「愛国心」「勝利」「困難に打ち勝つ」といった、非常に力強いメッセージを持っています。
葉の形が盾に、花の形が兜に見えることから、勇敢な戦士を象徴する花とされてきました。
5月11日の誕生石と石言葉
レース・アゲート(レース瑪瑙)
レース・アゲートは、繊細な縞模様が美しいパワーストーンです。特に「ブルーレース・アゲート」が有名です。
石言葉は「勇気」「情緒的」「友情」です。
持つ人の心を穏やかにし、対人関係を円滑にする効果があると言われており、平和なコミュニケーションを求める人に好まれます。
5月11日のバースデーカラーと誕生色
添寝鼠(そいねねず)
添寝鼠は、江戸時代に流行した「四十八茶百鼠」の一つで、少し紫がかった柔らかいグレーです。
色言葉は「直観力」「精神的」「思いやり」です。
この色を持つ人は、周囲に対して細やかな気配りができ、冷静な判断力を持つ知性的なタイプが多いとされています。
5月11日は何座?星座情報
5月11日生まれの人はおうし座(牡牛座)に属します。
おうし座の守護星は愛と美を司る「金星」であり、豊かな感性と安定した生活を求める傾向があります。
非常に粘り強く、一度決めたことを最後までやり抜く忍耐力を持っているのが特徴です。
慎重派でありながら、一度信頼した相手には深い愛情を注ぐ誠実な性質を持っています。
【まとめ】5月11日何の日?振り返り
5月11日は、歴史を揺るがした「大津事件」や「アドルフ・アイヒマンの拘束」など、正義と司法の在り方を問うような重大な出来事があった日です。
一方で、日本人によるエベレスト初登頂という明るいニュースや、長良川の鵜飼開きという風情ある伝統行事が始まる日でもあります。
多くの著名人や魅力的なアニメキャラクターの誕生日でもあり、日々の話題には事欠かない特別な1日と言えるでしょう。
この記事を通じて、5月11日という日が持つ多様な側面を感じていただければ幸いです。