7月6日は、日本の現代文学において非常に大きな影響を与えた記念日や、西洋文化の受容を示す歴史的な節目が重なる日です。
特に「サラダ記念日」は、1980年代の日本において社会現象を巻き起こし、日常の何気ない瞬間を祝うという新しい価値観を提示しました。
また、音楽の歴史においては、西洋楽器の王様とも言えるピアノが初めて日本に持ち込まれた記念すべき日でもあります。
その他にも、国際的な連帯を示す日や、専門職の社会的意義を再確認する日など、多様な側面を持つカレンダーとなっています。
この日は、個人の感性と国家の歴史、さらには国際社会の動きが交差する、非常に興味深い1日と言えるでしょう。
7月6日は何の日?代表的な記念日・イベント
サラダ記念日
1987年(昭和62年)7月6日、歌人の俵万智氏が発表した第1歌集『サラダ記念日』が刊行されたことに由来します。
この歌集に収録されている「『この味がいいね』と君が言ったから七月六日はサラダ記念日」という短歌は、当時の日本社会に鮮烈な印象を与えました。
それまでの短歌のイメージを覆すような、口語体を用いた軽やかで瑞々しい表現は、若者を中心に幅広い層から支持を得ました。
『サラダ記念日』は280万部を超えるベストセラーとなり、短歌ブームを巻き起こすだけでなく、何でもない日を「記念日」にするという文化を定着させました。
実際にサラダを作った日ではなく、カレーを作った日であったというエピソードも有名ですが、言葉の響きの良さから「サラダ」が選ばれたと言われています。
この記念日は、特別なイベントがある日だけでなく、愛する人との日常のやり取りこそが記念日に値するという哲学を私たちに教えてくれます。
現代においても、SNSなどで「今日は〇〇記念日」といった投稿が多く見られる背景には、このサラダ記念日の影響があると言っても過言ではありません。
また、この日はドレッシングメーカーや食品関連企業が、サラダの魅力を伝えるためのキャンペーンを行うことも多く、食文化の振興にも寄与しています。
一冊の歌集がカレンダーに新しい名前を刻んだ例は極めて珍しく、日本の出版文化史においても特筆すべき出来事です。
ピアノの日
1823年(文政6年)7月6日、ドイツの医師であり博物学者でもあったフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトが、長崎の出島に到着しました。
この際、彼が日本に初めてピアノを持ち込んだことを記念して制定されたのが「ピアノの日」です。
シーボルトが持ち込んだこのピアノは、スクエア・ピアノと呼ばれる長方形の形をしたもので、当時のヨーロッパでも普及していたタイプでした。
このピアノは、現在も山口県萩市の「熊谷美術館」に収蔵されており、日本に現存する最古のピアノとして国の重要文化財に指定されています。
当時、日本には三味線や琴などの伝統楽器しか存在しておらず、初めて聴くピアノの音色は当時の人々に驚きを持って迎えられたことでしょう。
シーボルトは医学や植物学の知識を日本に伝える一方で、西洋音楽という新しい文化の種をこの地に蒔いたと言えます。
明治時代以降、日本で急速に西洋音楽が普及し、学校教育に音楽が取り入れられる礎となった出来事でもあります。
ピアノという楽器は、その後、日本国内でも生産されるようになり、現在では日本は世界有数のピアノ生産国および音楽大国へと成長しました。
7月6日は、音楽教育の関係者やピアノを愛好する人々にとって、楽器との出会いの歴史を振り返る大切な日となっています。
7月6日に制定されたすべての記念日・イベント一覧
海外・国際的に定められた記念日
国際協力の日(国際協同組合デー)
毎年7月の第1土曜日に設定されており、2024年は7月6日が該当します。
1923年に国際協同組合同盟(ICA)が制定し、後に国際連合が公式に認めた国際デーです。
世界中の協同組合が団結し、社会正義や持続可能な開発への貢献を誓い合う日です。
世界人獣共通感染症の日(世界ゾーノーシス・デー)
1885年7月6日に、フランスの科学者ルイ・パストゥールが狂犬病ワクチンの開発に成功し、初めて人間への接種を成功させたことを記念しています。
動物から人へ感染する病気のリスクに対する意識を高めることを目的としています。
コモロ独立記念日
1975年7月6日、インド洋の島国であるコモロ連合がフランスからの独立を宣言したことを祝う国民の祝日です。
マラウイ独立記念日
1964年7月6日、アフリカ東南部のマラウイがイギリスから独立したことを記念する祝日です。
1966年の同日には共和制へ移行したことも祝われます。
ルイ・パストゥールによる狂犬病ワクチン初接種(1885年)
1885年7月6日、医学の歴史に革命をもたらす出来事がフランスで起こりました。
細菌学者のルイ・パストゥールが、狂犬病にかかった犬に噛まれた9歳の少年、ジョゼフ・メイステルに対し、開発中であったワクチンを初めて投与したのです。
当時、狂犬病は発症すれば致死率がほぼ100%という極めて恐ろしい病であり、人々に絶望を与えていました。
パストゥールは、ウサギの脊髄を用いてウイルスを弱毒化させるという手法でワクチンを作成していましたが、人間への使用はこれが初めての試みでした。
医師免許を持たないパストゥールが治療を行うことには法的・倫理的な懸念もありましたが、少年の命を救うために決断が下されました。
その後10日間にわたり、段階的に毒性を強めたワクチンが計13回接種され、少年は発症することなく命を救われました。
この成功は世界中に衝撃を与え、予防接種という概念が医療において確立される決定的な要因となりました。
現代においても「世界人獣共通感染症の日」としてこの日が記憶されているのは、パストゥールの勇気ある決断が人類を感染症の脅威から救う第一歩となったからです。
日本国内で定められた記念日
公認会計士の日
1948年(昭和23年)7月6日に「公認会計士法」が制定されたことを記念し、日本公認会計士協会が1991年(平成3年)に制定しました。
経済の番人としての公認会計士の役割を広く知らせる日です。
ゼロからの風の日
2011年7月6日に、飲酒運転撲滅を願う楽曲「ゼロからの風」がリリースされたことに由来します。
交通事故ゼロを願い、安全運転の意識を高める日として活動が行われています。
公認会計士法の制定(1948年)
日本の経済秩序を支える重要な国家資格である「公認会計士」の根拠となる法律が、1948年7月6日に誕生しました。
第二次世界大戦後の連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)による指導のもと、日本の経済を近代化・民主化するために導入された制度です。
それまでの計理士制度を刷新し、企業の財務情報の信頼性を担保する専門家として、公認会計士が位置づけられました。
この制度の確立により、日本の証券市場は透明性を高め、戦後の高度経済成長を支える投資の呼び水となったのです。
現在でも、公認会計士は監査、税務、コンサルティングの各分野で、日本経済の健全な発展のために欠かせない存在となっています。
毎年この時期には、日本公認会計士協会が各地域でセミナーやイベントを開催し、社会における役割をアピールしています。
その他・民間企業や団体が制定した記念日
ナミの日
「な(7)み(6)」の語呂合わせ。
サーフィン愛好家や海を愛する人々が、海の環境保全やマナー向上を呼びかける日として親しまれています。
生パスタの日
「な(7)ま(6)パスタ」の語呂合わせ。
なまめんの製造販売を行う全国製麺協同組合連合会が制定しました。生パスタ特有の食感や美味しさを広めることが目的です。
ワクワク屋の日
「な(7)む(6)」の語呂合わせ。
仏壇や仏具、寺院仏具などの販売を行う株式会社ワクワク屋が制定。
先祖を供養する心や日本の伝統的な仏教文化を大切にする日としています。
セコムの日
「7」と「6」を「セ」と「コム」に見立てた語呂合わせ。
日本初の警備保障会社であるセコム株式会社が制定し、家庭や社会の防犯意識を高める啓発活動を行っています。
生パスタの日(語呂合わせ)
「な(7)ま(6)」という語呂合わせから、7月6日は生パスタの記念日として定着しています。
乾燥パスタとは異なる、モチモチとした食感と小麦本来の風味を楽しめる生パスタは、近年日本の家庭でも人気が高まっています。
この日を中心に、飲食店では限定メニューの提供が行われたり、スーパーでは生麺のセールが行われたりすることもあります。
製麺技術の向上により、家庭でも手軽に本格的なイタリアンの味を楽しめるようになったことを祝う日でもあります。
7月6日に何があった?世界を動かした過去の出来事・事件
歴史を振り返ると、7月6日は科学の進歩、音楽的な出会い、そして凄惨な事件や政治的混乱など、多様な出来事が記録されています。
世界・海外の歴史的出来事・事件
ジョン・レノンとポール・マッカートニーの出会い(1957年)
1957年7月6日、イギリスのリヴァプールにある聖ピーターズ教会の野外バザー会場で、2人の少年が出会いました。
当時16歳だったジョン・レノンは、自身のバンド「ザ・クオリーメン」で演奏を行っていました。
そこへ友人に連れられてやってきたのが、15歳のポール・マッカートニーでした。
ポールはジョンの前でギターの演奏と歌を披露し、その腕前に感銘を受けたジョンは数日後にポールをバンドへ誘いました。
この出会いが、20世紀最高のロックバンドと呼ばれる「ザ・ビートルズ」誕生への第一歩となったのです。
もしこの日に雨が降っていたら、あるいはどちらかが会場へ行かなかったら、現代のポピュラー音楽の歴史は全く違うものになっていたかもしれません。
音楽史において最も重要な出会いの一つとして、世界中のファンがこの日を祝福しています。
北海油田パイパー・アルファ爆発事故(1988年)
1988年7月6日、イギリスの北海にある石油プラットフォーム「パイパー・アルファ」で、ガス漏れに起因する大規模な爆発事故が発生しました。
この事故により、プラットフォームは炎に包まれ、最終的には崩壊して海中に沈没しました。
現場にいた職員や救助員のうち、167名が犠牲となるという、海洋石油産業史上最悪の惨事となりました。
事故の主な原因は、点検中のポンプの予備部品が適切に取り付けられていなかったことや、現場の安全管理体制の不備であったとされています。
この教訓から、海洋における石油・ガス掘削の安全基準は世界規模で見直され、厳しい規制が敷かれるようになりました。
日本国内の歴史的出来事・事件
下山事件(1949年)
1949年(昭和24年)7月6日未明、初代国鉄総裁であった下山定則氏の遺体が、足立区の常磐線線路内で発見されました。
下山総裁は前日の7月5日朝、出勤途中に三越日本橋本店に入った後、行方不明となっていました。
当時は国鉄の大規模な人員整理が計画されており、労働組合との激しい対立が社会問題となっていました。
捜査当局内では「自殺説」と「他殺説」が真っ向から対立し、マスコミや国民の間でも大きな議論を呼びました。
司法解剖の結果についても鑑定医の間で見解が分かれ、真相は未だに闇に包まれています。
この事件は、後に起こる「三鷹事件」「松川事件」と並び、戦後日本の混乱期を象徴する「国鉄三大ミステリー事件」の一つに数えられています。
オウム真理教・松本智津夫死刑囚らの死刑執行(2018年)
2018年(平成30年)7月6日、地下鉄サリン事件などの凄惨な事件を引き起こしたオウム真理教の教祖、松本智津夫(麻原彰晃)元死刑囚ら幹部7名の死刑が執行されました。
1995年の教団本部への強制捜査から23年、平成という時代の終わりを前にして、日本中を震撼させた一連の事件が大きな節目を迎えました。
同日に一度に7名の執行が行われるのは極めて異例であり、国内外のメディアで大きく報じられました。
この執行により、カルト教団によるテロという未曾有の事態は法的に終止符が打たれましたが、被害者の心の傷やカルト問題への課題は今なお残されています。
多くの国民がテレビの速報を見守り、事件の記憶を呼び起こした重い一日となりました。
7月6日が誕生日の有名人:歴史人物から人気芸能人まで
7月6日は、宗教指導者、ハリウッドスター、日本を代表する表現者など、多才な顔ぶれが並ぶ誕生日です。
日本国内で生まれた著名人・芸能人
瀬川瑛子(1947年):演歌歌手。独特のハスキーボイスと温かいキャラクターで親しまれています。
太田光代(1964年):芸能事務所タイタン代表取締役。爆笑問題・太田光氏の妻としても知られます。
とよた真帆(1967年):女優。洗練された演技とスタイルで、ドラマや映画で活躍しています。
津田健次郎(1971年):声優、俳優。唯一無二の低音ボイスを持ち、アニメ界で絶大な人気を誇ります。
松下奈緒(1985年):女優、ピアニスト。NHK朝ドラ『ゲゲゲの女房』での主演など、国民的人気を持ちます。
岡田幸文(1984年):プロ野球選手(千葉ロッテマリーンズ)。高い守備力を誇り「エリア66」の異名を持ちました。
大島僚太(1993年):プロサッカー選手(川崎フロンターレ)。卓越した技術を持つMFとして活躍しています。
海外で生まれた著名人・歴史上の人物
フリーダ・カーロ(1907年):メキシコの画家。自身の苦難やアイデンティティを反映した強烈な自画像で知られます。
ダライ・ラマ14世(1935年):チベットの最高指導者。ノーベル平和賞を受賞した世界的な平和の象徴です。
ジョージ・W・ブッシュ(1946年):第43代アメリカ合衆国大統領。テロとの戦いを主導しました。
シルヴェスター・スタローン(1946年):俳優、映画監督。『ロッキー』『ランボー』で世界的大スターとなりました。
ジェフリー・ラッシュ(1951年):オーストラリアの俳優。『シャイン』でアカデミー主演男優賞を受賞しました。
50セント(1975年):アメリカのラッパー、俳優。ヒップホップシーンで多大な影響力を持っています。
7月6日生まれのアニメキャラ
キルア=ゾルディック(『HUNTER×HUNTER』):主人公ゴンの親友であり、暗殺一家の才能豊かな少年。絶大な人気を誇るキャラです。
リュウ(『ストリートファイター』シリーズ):格闘ゲームを代表する主人公。ストイックに強さを追い求める姿が象徴的です。
原田右之助(『薄桜鬼』):新選組を舞台にした作品で、十番組組長として情に厚いキャラクターとして描かれます。
白粉花(『ベン・トー』):読書とBLを愛する、個性的で可愛らしい女子高生キャラクターです。
バロックワークス ミスター1(『ONE PIECE』):全身を刃物に変える能力を持つ、硬派な武闘家キャラクターです。
7月6日のバースデー情報
誕生日を祝うための特別なシンボルについても、7月6日は魅力的なラインナップが揃っています。
7月6日の誕生花と花言葉
アサガオ(朝顔)
日本の夏を象徴する朝顔は、7月6日の誕生花です。
花言葉は「はかない恋」「固い絆」「愛情」などがあります。
朝に咲いて昼にはしぼんでしまう姿から「はかない」とされますが、ツルを強く巻き付ける性質から「絆」という言葉も生まれました。
ヒマワリ(向日葵)
太陽に向かって咲くヒマワリも、この時期を代表する花です。
花言葉は「憧れ」「あなただけを見つめる」「情熱」です。
明るいエネルギーを周囲に与える存在として、贈り物にも非常に喜ばれる花です。
7月6日の誕生石と石言葉
スター・サファイア
中心に星のような光(アステリズム効果)が現れる非常に珍しいサファイアです。
石言葉は「信頼」「希望」「運命」です。
3本の交差する光の線は「信頼・希望・運命」を象徴すると言われ、持ち主を守護する力が強いとされています。
7月6日のバースデーカラーと誕生色
ウィスタリア(Wistaria)
藤の花のような、淡く気品のある紫色です。
色言葉は「自己表現」「向上心」「思いやり」です。
自分を磨き続ける姿勢を持ちながら、周囲への優しさを忘れない、高潔な精神を表す色とされています。落ち着いた印象を与えるカラーです。
7月6日は何座?星座情報
7月6日生まれの人は「かに座(蟹座)」に属します。
かに座は、感受性が豊かで、自分の家族や親しい友人など、内側の人間関係を非常に大切にする愛情深い星座です。
直感力に優れ、相手の感情を察知する能力が高いため、聞き上手や相談役として信頼されることが多いでしょう。
一方で、警戒心が強く、一度信頼を損なうと心を閉ざしてしまうような繊細な一面も持っています。
7月6日生まれの人は、その愛情深さに「サラダ記念日」のような言葉のセンスや、創造性が加わることで、非常に魅力的な個性を発揮します。
【まとめ】7月6日何の日?振り返り
7月6日は、日々の暮らしの中に「記念日」を見出す喜びを教えてくれる「サラダ記念日」から始まり、日本の音楽文化を変えた「ピアノの日」など、情緒豊かな記念日が揃っています。
歴史的にはパストゥールの狂犬病ワクチン成功という医学の勝利がある一方で、ジョン・レノンとポール・マッカートニーの奇跡的な出会いもこの日に起きました。
同時に、下山事件やオウム真理教の死刑執行など、日本の近現代史に深く刻まれた重い出来事も忘れてはならない側面です。
科学、芸術、文学、そして社会問題まで、7月6日は私たちが過去から何を学び、未来へ何を繋ぐべきかを考えさせてくれる一日です。
誕生花のアサガオや誕生石のスター・サファイアが示すように、この日生まれの人は、強固な絆と希望を大切にする性質を持っているのかもしれません。