12月9日は、1年の中でも国際的な意識を高める日や、日本の文化・歴史に深く関わる記念日が重なる日です。
まず国際的な視点では、社会的な平等を考えるための「障害者の日」や、公的機関の透明性を促す「国際腐敗防止デー」が定められています。
日本国内に目を向けると、近代文学の巨星である夏目漱石を偲ぶ「漱石忌」があり、文学ファンにとっては特別な感慨を持つ日となっています。
また、1993年には日本で初めての世界遺産が登録されるなど、自然や文化の価値を再認識する日としての側面も持ち合わせています。
冬の寒さが本格的になる時期ですが、心に響く歴史のエピソードや、著名人の輝かしい功績を振り返ることで、この一日がより深い意味を持つものになるでしょう。
この記事では、12月9日の持つ多様な意味を、過去の事件から占い的な要素まで幅広く、かつ詳細に紐解いていきます。
12月9日は何の日?代表的な記念日・イベント
障害者の日
12月9日は、日本において障害者の日と定められています。
この記念日は、1981年の「国際障害者年」をきっかけとして、当時の厚生省(現在の厚生労働省)によって制定されました。
日付の由来は、1975年12月9日に国際連合の総会で「障害者の権利宣言」が採択されたことに基づいています。
この権利宣言は、障害を持つ人々が人間としての尊厳を保ち、健常者と同じ権利を享受できる社会を目指すことを明確にした画期的なものでした。
日本ではその後、2004年に施行された「改正障害者基本法」によって、12月3日から9日までの1週間を「障害者週間」と定めることになりました。
そのため、現在では12月9日は障害者週間の最終日として、各地で福祉への理解を深めるための啓発活動やイベントが行われています。
障害の有無に関わらず、誰もが自分らしく生活できる「共生社会」の実現について考える、非常に重要な一日と言えます。
また、この日はバリアフリーの重要性や、最新の支援技術の紹介など、未来に向けた前向きな取り組みが発信される機会にもなっています。
漱石忌(そうせきき)
12月9日は、日本を代表する小説家・夏目漱石がこの世を去った日であり、漱石忌と呼ばれています。
1916年(大正5年)の12月9日、夏目漱石は胃潰瘍が悪化し、49歳という若さで帰らぬ人となりました。
東京の早稲田南町にある自宅「漱石山房」で最期を迎えましたが、その際に出た「明暗」は未完の絶筆となっています。
漱石の死は当時の日本社会に大きな衝撃を与え、多くの教え子や作家たちが彼の死を悼みました。
晩年の漱石は「則天去私(そくてんきょし)」という境地を追求し、人間のエゴイズムを深く掘り下げる作品を数多く残しました。
代表作である「こころ」「吾輩は猫である」「坊っちゃん」などは、現在でも教科書に掲載され、世代を超えて読み継がれています。
命日である12月9日には、彼の墓所がある東京の雑司ヶ谷霊園に多くの読者が訪れ、花を供える光景が見られます。
また、文学館や図書館では漱石の功績を称える特別展が開催されることもあり、日本の近代文学の歩みを振り返る日として定着しています。
12月9日に制定されたすべての記念日・イベント一覧
海外・国際的に定められた記念日
国際腐敗防止デー
2003年のこの日、国連腐敗防止条約が調印されたことを記念し、公的部門の誠実さを促進するために制定されました。
ジェノサイド犠牲者の尊厳と防止のための国際デー
1948年に「ジェノサイド条約」が採択されたことを記念し、集団殺害の犯罪防止と犠牲者の追悼を行う日です。
タンザニア独立記念日
1961年12月9日に、現在のタンザニアの一部であるタンガニーカがイギリスから独立したことを祝うナショナルデーです。
国際腐敗防止デー(2003年)
国際腐敗防止デーは、国際連合によって定められた国際的な記念日の一つです。
2003年12月9日に、メキシコのメリダで開催された会議で「国連腐敗防止条約」の署名が開始されたことがきっかけとなりました。
この条約は、汚職や賄賂、公金の横領といった「腐敗行為」を防止し、法的な処罰や国際協力を強化することを目的としています。
腐敗は国家の経済発展を阻害し、民主主義の根幹を揺るがす重大な問題として認識されています。
毎年、この日には国連薬物犯罪事務所(UNODC)や国連開発計画(UNDP)を中心に、世界中でキャンペーンが展開されます。
政府関係者だけでなく、民間企業や市民社会に対しても、清廉潔白な社会の構築に向けた行動が呼びかけられます。
具体的には、汚職の実態調査の報告や、若者向けの啓発セミナー、SNSを通じた情報拡散などが行われます。
私たちが公正なサービスを受け、信頼できる社会を維持するために、一人ひとりが何ができるかを考える機会となっています。
日本国内で定められた記念日
マウスの日
1968年のこの日、ダグラス・エンゲルバートが世界で初めてマウスを使ったデモンストレーションを行ったことに由来します。
地球感謝の日
一年の終わりの月である12月と、「地球(9)」の語呂合わせから、地球環境に感謝を捧げる日として制定されました。
マウスの日(1968年)
マウスの日は、コンピュータの入力デバイスとして欠かせない「マウス」の誕生を祝う日です。
1968年12月9日、アメリカのサンフランシスコで開催された会議において、ダグラス・エンゲルバート博士が画期的な発表を行いました。
このデモンストレーションは「すべてのデモの母」と呼ばれ、マウスだけでなくハイパーテキストやビデオ会議の原型も披露されました。
当時のコンピュータは文字入力が主流でしたが、マウスの登場によって画面上のアイコンを直接操作するGUIの世界が拓かれました。
日本では、IT関連の教育を行う団体や企業が、この歴史的な転換点を忘れないために記念日として普及させています。
現代のスマートフォンやタブレットの操作も、この日のマウスの発表から始まった技術の進化の延長線上にあります。
デジタルデバイスが当たり前になった今、かつての発明家たちが抱いた「知性の拡大」という夢に思いを馳せる日です。
その他・民間企業や団体が制定した記念日
クジラの日
「く(9)じら」の語呂合わせで、鯨肉の利用普及や文化継承を目指し、毎月9日に設定されている記念日の一つです。
パソコン検定の日
「検定(PC=9)」の語呂合わせにより、全日本情報学習振興協会によって毎月9日に制定されています。
しそ焼酎「鍛高譚」の日
合同酒精株式会社が制定。
発売から25周年を迎えた2017年に、発売日である12月9日を記念日として登録しました。
しそ焼酎「鍛高譚」の日(2017年制定)
北海道白糠町産の香り高い赤しそを使用した「鍛高譚(たんたかたん)」は、日本を代表するしそ焼酎のブランドです。
製造元である合同酒精株式会社は、1992年12月9日の発売開始から25周年を記念して、この日を正式な記念日に制定しました。
「鍛高(タンタカ)」とはアイヌ語でカレイ科の魚を指し、ラベルにはカレイがしそをくわえて運ぶ民話風のイラストが描かれています。
この記念日の制定には、長年のファンへの感謝と、しそ焼酎という独自のカテゴリーをより多くの人に知ってもらいたいという願いが込められています。
発売当時はまだ珍しかった「香る焼酎」の先駆けとして、今もなお幅広い層に親しまれているロングセラー商品です。
毎年12月9日前後には、飲食店でのキャンペーンや、限定ラベルの発売などが行われることもあり、ファンには堪らない一日となっています。
12月9日に何があった?世界を動かした過去の出来事・事件
歴史の教科書に刻まれるような重大な転換点が、12月9日にはいくつも存在します。
国際平和に向けた法的な枠組みの完成から、日本の原子力政策、さらには文化的な遺産登録まで、その内容は多岐にわたります。
世界・海外の歴史的出来事・事件
ジェノサイド条約の採択(1948年)
1948年12月9日、国際連合総会においてジェノサイド条約(集団殺害罪の防止および処罰に関する条約)が採択されました。
これは第二次世界大戦中のホロコーストという悲劇を二度と繰り返さないために、国際社会が一致団結して合意した法的文書です。
「ジェノサイド」という言葉を考案したラファエル・レムキン博士の執念の実りでもありました。
条約では、特定の民族、人種、宗教的集団を破壊する目的で行われる行為を国際法上の犯罪と定義しています。
この採択は、個人の人権を国家の主権を超えて守るという、戦後の国際秩序形成における金字塔となりました。
現在でも紛争地域での虐殺行為を裁く根拠となっており、平和を希求する人類にとって重要な重みを持つ出来事です。
ダイアナ妃とチャールズ皇太子の別居発表(1992年)
1992年12月9日、イギリスのジョン・メージャー首相が議会において、チャールズ皇太子とダイアナ妃の別居を公式に発表しました。
このニュースはバッキンガム宮殿からの声明として世界中に打電され、大きな驚きと関心を持って受け止められました。
1981年の華やかなロイヤルウェディングから11年、イギリス王室の理想的なカップルと見られていた二人の関係破綻は、王室のあり方についての議論を巻き起こしました。
メージャー首相は「二人は離婚する予定はなく、公務には引き続き携わる」と説明しましたが、実際にはその後の離婚へと至ることになります。
この出来事は、メディアによるプライバシーの侵害や、伝統的な王室制度と個人の幸福の葛藤を象徴する歴史的事件として記憶されています。
日本国内の歴史的出来事・事件
日本初のユネスコ世界遺産登録(1993年)
1993年12月9日、コロンビアのカタルヘナで開催されていた世界遺産委員会において、日本から初めての世界遺産登録が決定しました。
登録されたのは、自然遺産として「屋久島」と「白神山地」、文化遺産として「法隆寺地域の仏教建造物」と「姫路城」の合計4件です。
日本が世界遺産条約を批准してから1年後、ついに国際的な評価として日本の宝が世界に認められた瞬間でした。
屋久島の樹齢数千年を超えるヤクスギの森や、白神山地の世界最大規模のブナ原生林は、その独自の生態系が高く評価されました。
また、現存する世界最古の木造建築群である法隆寺や、白鷺城と称される美しい姫路城は、日本の建築技術の極致として称賛されました。
この登録をきっかけに、日本国内では「世界遺産ブーム」が巻き起こり、観光振興と文化財・自然保護の両立が大きなテーマとなりました。
現在では日本の世界遺産は20件を超えていますが、その全ての始まりが1993年のこの日だったのです。
高速増殖炉「もんじゅ」のナトリウム漏洩事故(1995年)
1995年12月9日、福井県敦賀市にある動力炉・核燃料開発事業団(当時)の高速増殖原型炉もんじゅで、重大な事故が発生しました。
二次冷却系の配管に設置されていた温度計が破損し、そこから冷却材である液体ナトリウムが漏洩したのです。
ナトリウムは空気中の酸素や水分と激しく反応する性質があり、漏洩した現場では火災が発生し、建屋内に大きな損傷を与えました。
幸いにも放射能漏れはありませんでしたが、事故後の組織的な情報隠蔽や、内部調査のビデオ編集などが発覚し、社会的な不信感が爆発しました。
この事故は、夢の原子炉と期待されていた高速増殖炉開発計画に致命的な打撃を与え、日本の原子力政策の大きな転換点となりました。
科学技術の安全性だけでなく、組織の透明性や危機管理の重要性を日本社会に突きつけた痛恨の出来事として語り継がれています。
12月9日が誕生日の有名人:歴史人物から人気芸能人まで
12月9日は、高貴な身分の方から、三冠王を達成した野球界のレジェンド、さらには現代の人気俳優まで、多彩な顔ぶれが揃っています。
日本国内で生まれた著名人・芸能人
皇后雅子さま(1963年):第126代天皇の皇后。外交官としてのキャリアを持ち、国際親善に尽力されています。
落合博満(1953年):プロ野球選手、監督。史上唯一、三冠王を3回獲得した伝説的な打者です。
夏目雅子(1957年):女優。映画『鬼龍院花子の生涯』やドラマ『西遊記』の三蔵法師役などで知られる伝説的女優です。
高橋一生(1980年):俳優。卓越した演技力で、ドラマや映画、舞台と幅広く活躍し、多くのファンを魅了しています。
松本若菜(1984年):女優。遅咲きのブレイクと言われながらも、圧倒的な美しさと演技力で注目を集めています。
村上佳菜子(1994年):元フィギュアスケーター。ソチ五輪日本代表。現在はタレントや振付師として活躍しています。
綾小路きみまろ(1950年):漫談家。「あれから40年」などのフレーズで知られる中高年のアイドルです。
ISSA(1978年):歌手。ダンス&ボーカルグループ「DA PUMP」のリーダー。驚異的な歌唱力で知られます。
海外で生まれた著名人・歴史上の人物
ジョン・ミルトン(1608年):イギリスの詩人。失明しながらも叙事詩『失楽園』を書き上げ、英文学史に名を残しました。
ジョセフ・ギヨタン(1738年):フランスの医師。死刑制度の改良としてギロチンを提案したことで知られます。
ジュディ・デンチ(1934年):イギリスの女優。映画『007』シリーズのM役などで知られる、アカデミー賞受賞の名優です。
ジョン・マルコヴィッチ(1953年):アメリカの俳優。独特の存在感を持ち、怪演から知的な役柄までこなす実力派です。
12月9日生まれのアニメキャラ
ケロロ軍曹(『ケロロ軍曹』):ケロン星から地球侵略に来たが、すっかり居候生活に馴染んでいる主人公。
守沢千秋(『あんさんぶるスターズ!』):正義感に溢れる戦隊ヒーロー好きのアイドル、流星隊のリーダー。
立山秋(『イナズマイレブン』):雷門中サッカー部のマネージャーとして、チームを献身的に支える存在。
中野亮平(『ハイキュー!!』):烏野高校バレーボール部のOBであり、後輩たちを温かく見守るキャラクター。
リチャード・ベイカー(『テニスの王子様』):アメリカ西海岸代表ジュニア選抜のメンバーとして登場する選手。
12月9日のバースデー情報
誕生日を彩る花や石、色にはそれぞれ特別な意味が込められています。贈り物や自分へのご褒美の参考にしてみてください。
12月9日の誕生花と花言葉
シクラメン
冬の室内を華やかに彩るシクラメンは、この時期を代表する花の一つです。
花言葉には「内気」「はにかみ」「遠慮」など、少し控えめで上品なイメージの言葉が並びます。
また、赤色のシクラメンには「嫉妬」という強い感情の花言葉がつけられていることもあります。
ポインセチア
クリスマスの象徴ともいえるポインセチアも、12月9日の誕生花とされています。
花言葉は「祝福する」「聖夜」「幸運を祈る」など、非常に前向きで希望に満ちたものです。
燃えるような赤色は、寒い季節に温かさと喜びを運んできてくれる象徴として愛されています。
12月9日の誕生石と石言葉
スキャポライト(スカポライト)
12月9日の誕生石とされるスキャポライトは、意志の強さを象徴する石です。
石言葉には「未来への指針」「自立心」「精神的な成長」が含まれています。
迷いを断ち切り、自分自身の進むべき道を見失わないよう助けてくれる効果があると言われています。
トルコ石(ターコイズ)
12月の守護石としても有名なトルコ石は、成功と繁栄を象徴する明るいブルーの石です。
石言葉は「成功」「繁栄」「健やかな体」であり、旅のお守りとしても古くから重宝されてきました。
12月9日のバースデーカラーと誕生色
パロットグリーン
12月9日のバースデーカラーは、オウムの羽のような鮮やかな緑色、パロットグリーンです。
色言葉には「気品」「快活」「挑戦」というメッセージが込められています。
この色を身につける人は、人望が厚く、常に新しいことに挑戦するエネルギーに満ち溢れていると言われます。
周囲を明るく照らすリーダーシップと、洗練された品格を併せ持つ素晴らしい運気を持つ色です。
12月9日は何座?星座情報
12月9日に生まれた人は、射手座(いて座)に属します。
射手座は火のエレメントを持つ星座で、自由を愛し、常に未知の世界を冒険したいという強い欲求を持っています。
楽観的で哲学的、そして知的好奇心が旺盛なため、幅広い知識を吸収して成長し続けるタイプが多いのが特徴です。
一方で、束縛を嫌い、目標を見つけると矢のように真っ直ぐ突き進む行動力は、周囲を驚かせることもあります。
誠実で率直な性格は信頼されますが、あまりにも正直すぎて時として周囲を困惑させることも、射手座らしい一面と言えるでしょう。
【まとめ】12月9日何の日?振り返り
12月9日は、世界的には「国際腐敗防止デー」として社会の正義を問い、国内では「障害者の日」として共生社会を考える日でした。
歴史的には、夏目漱石の命日という文学的な節目から、日本初の世界遺産登録という輝かしい栄誉まで、深い意味を持つ出来事が多くありました。
皇后雅子さまをはじめとする多くの著名人の誕生日でもあり、冬の寒さの中でも人々の熱い意志や生命力を感じさせる一日です。
もし身近に12月9日生まれの方がいれば、シクラメンの花やパロットグリーンのアイテムを添えて、その多彩な魅力を伝えてみてはいかがでしょうか。
この日が持つ多様なエピソードが、あなたの知識を広げ、今日という日を大切にするきっかけになれば幸いです。