10月19日は、日本の近代化や経済活動に深く関わる記念日が制定されている日です。
特に消費文化の象徴ともいえるバーゲンセールの開始や、国民の余暇の楽しみである海外旅行に関連する記念日が目を引きます。
また、歴史を振り返ると、日本の戦後外交における大きな転換点となった条約の締結日でもあります。
秋の深まりを感じるこの時期、過去にどのような変化が起きたのかを知ることは、現代の社会を理解する一助となるでしょう。
まずは、10月19日の代表的な記念日の由来とその背景を詳しく見ていきましょう。
10月19日は何の日?代表的な記念日・イベント
海外旅行の日
10月19日は海外旅行の日として知られています。
この記念日は、1964年に海外旅行の自由化が行われたことを背景として、旅行業界や関連団体によって意識されるようになりました。
日付の由来は、「遠(10)くへ行(19)く」という非常にシンプルで親しみやすい語呂合わせからきています。
海外旅行が一般化する以前、日本において外国への旅は一部の特権階級や業務目的の人に限られていました。
しかし、高度経済成長期を経て、日本人の生活水準が向上するとともに、異文化に触れたいという欲求が高まっていきました。
現在では、格安航空会社(LCC)の普及やインターネット予約の簡便化により、海外旅行はより身近なものとなっています。
この日は、海外旅行の健全な発展を願い、旅行者が安全に目的地を楽しみ、国際交流を深めることを目的としています。
また、旅行代理店や航空会社では、この時期に合わせて特別なキャンペーンやイベントを企画することもあります。
「遠くへ行く」という言葉には、単なる距離の移動だけでなく、自分の知らない世界へ飛び込む勇気や知的好奇心を刺激する意味も込められています。
バーゲンセールの日
10月19日は、消費者の楽しみであるバーゲンセールの日でもあります。
その由来は、1895年(明治28年)の10月19日にまでさかのぼります。
この日、東京の日本橋にある百貨店「三越(当時は三越呉服店)」が、日本で初めての本格的なバーゲンセールを開催しました。
当時は「冬物大売出し」という名目で実施され、高品質な呉服や日用品が通常よりも安価に提供されました。
この催しは大成功を収め、店の前には開店前から長蛇の列ができるほどの熱狂ぶりだったと伝えられています。
「バーゲン」という言葉自体は英語の「bargain(交渉、格安品)」から来ていますが、三越が取り入れたこの手法は日本の小売業界に革命をもたらしました。
それまでの商売は「値札通りに売る」か、あるいは「なじみ客との交渉で決める」のが一般的でしたが、一斉に値下げを行うスタイルは新鮮な驚きを与えました。
この成功を受けて、他の百貨店や商店も追随するようになり、季節の変わり目に在庫を整理し、客を呼び込む手段として定着していきました。
現在では、季節ごとのセールだけでなく、ブラックフライデーやサイバーマンデーなど、多様な形へと進化を遂げています。
10月19日は、日本のショッピング文化が大きな一歩を踏み出した記念すべき日といえるでしょう。
10月19日に制定されたすべての記念日・イベント一覧
海外・国際的に定められた記念日
憲法記念日(ニウエ)
ニュージーランドの自由連合国であるニウエにおいて、1974年に自治権を獲得し憲法が制定されたことを記念するナショナルデーです。
日本国内で定められた記念日
イクメンの日
「父(10)さん、育(19)児」の語呂合わせ。パパの育児参加を促進し、育児を楽しむ男性を応援するために制定されました。
毎年、理想の父親を表彰する「イクメン オブ ザ イヤー」が開催されることでも有名です。
TOEICの日
「トー(10)イック(19)」の語呂合わせ。
世界共通の英語コミュニケーション能力テストであるTOEIC(トーイック)を運営する国際ビジネスコミュニケーション協会が制定しました。
英語学習の意欲を高める日とされています。
相続登記の日
「10(トウ)19(キ)」の語呂合わせから、相続登記の重要性を啓発するために制定されました。
不動産の名義変更を適切に行うことで、空き家問題や所有者不明土地の発生を防ぐ目的があります。
洗濯板の日
1905年(明治38年)10月19日に、木製の洗濯板が日本で初めて実用新案登録されたことに由来します。
それまでは石や手洗いが主流でしたが、洗濯板の普及により家事の効率が飛躍的に向上しました。
その他・民間企業や団体が制定した記念日
いか塩辛の日
いかの足が10本であることと、熟成に19日ほどかかるとされることから、宮城県気仙沼市の水産加工会社などが制定。
日本の伝統的な発酵食品である塩辛の魅力を広める日です。
レトルトカレーの日
1969年(昭和44年)10月19日に、世界初の市販用レトルトカレーである「ボンカレー」が全国発売を開始したことを記念。
大塚食品が制定し、家庭での手軽な食事スタイルの普及を祝います。
住まいの日
「10(ジュウ)19(イ)」の語呂合わせ。日本住宅協会などが、住宅の質の向上や住環境の整備について考える日として提唱しています。
伊勢えびの日
三重県伊勢市の伊勢海老の産地などで、旬を迎えるこの時期に美味しさをPRするためにイベントが行われます。
共育の日
「10(トウ)19(イク)」の語呂合わせ。
学校、家庭、地域が共に協力して子供を育てる「共育」の理念を広めるために制定されました。
10月19日に何があった?世界を動かした過去の出来事・事件
10月19日は、戦争の終結、経済の大混乱、そしてスポーツの伝説など、多岐にわたる歴史的事件が刻まれています。
世界・海外の歴史的出来事・事件
ヨークタウンの戦いでイギリス軍が降伏(1781年)
1781年10月19日、アメリカ独立戦争における決定的な勝利がもたらされました。
バージニア州のヨークタウンにおいて、ジョージ・ワシントン率いるアメリカ大陸軍とフランス軍の連合軍が、イギリス軍を完全に包囲しました。
イギリス軍の指揮官チャールズ・コーンウォリス将軍は、援軍の見込みがないことを悟り、この日に降伏を宣言しました。
この降伏により、北米大陸におけるイギリス軍の主力部隊は壊滅し、独立戦争の実質的な戦闘は幕を閉じました。
その後、1783年のパリ条約締結によってアメリカ合衆国の独立が正式に承認されることになりますが、10月19日はその勝利を決定づけた歴史的な日として記憶されています。
ナポレオンがモスクワから撤退を開始(1812年)
フランス皇帝ナポレオン・ボナパルトの運命を大きく変えた出来事が、1812年のこの日に始まりました。
ロシア遠征において、ナポレオン軍はモスクワを占領したものの、ロシア側は焦土作戦を展開し、食料や物資を一切残しませんでした。
モスクワの街は火を放たれ、ナポレオンは和平交渉の糸口を失ったまま、厳しい冬が近づくのを待つしかありませんでした。
10月19日、ついにナポレオンはモスクワからの撤退を決断し、フランス軍は帰路につきました。
しかし、この撤退路にはロシア軍の追撃と、「冬将軍」と呼ばれる猛烈な寒さが待ち受けており、かつての大陸軍(グランダルメ)は壊滅的な被害を受けることとなりました。
「ブラックマンデー」世界的な株価大暴落(1987年)
1987年10月19日、世界の金融市場は未曾有のパニックに包まれました。
ニューヨーク株式市場において、ダウ平均株価が一日のうちに22.6%も下落するという史上最大規模の暴落を記録したのです。
この暴落は、後に「ブラックマンデー(暗黒の月曜日)」と呼ばれ、その影響は瞬く間に東京、ロンドン、香港など全世界へと飛び火しました。
暴落の原因としては、アメリカの貿易赤字の拡大や、コンピューターによる自動売買システムの普及が売りを加速させたことなどが挙げられます。
この出来事は、現代の金融システムが抱えるリスクを露呈させ、その後の市場ルールや取引停止措置(サーキットブレーカー)の導入につながる大きな契機となりました。
日本国内の歴史的出来事・事件
日ソ共同宣言の署名(1956年)
1956年10月19日、モスクワにおいて日本とソビエト連邦(当時)の間で日ソ共同宣言が署名されました。
日本の鳩山一郎首相とソ連のブルガーニン首相によるこの調印は、第二次世界大戦終結後、両国の戦争状態を終結させ、国交を回復させる重要な合意でした。
これにより、シベリアに抑留されていた日本人捕虜の帰還が促進され、さらにソ連が日本の国際連合加盟を支持することを約束しました。
平和条約の締結は北方領土問題の未解決により見送られましたが、この宣言によって日本は戦後外交の大きな一歩を刻み、国際社会への本格的な復帰を果たしました。
「10.19(テン・イチキュー)」伝説のダブルヘッダー(1988年)
日本のプロ野球界において、10月19日は「最も熱く、最も残酷な一日」として語り継がれています。
1988年10月19日、川崎球場で行われたロッテオリオンズ対近鉄バファローズのダブルヘッダーです。
近鉄は、この2試合に連勝すれば逆転優勝が決まるという極限の状況にありました。
第1試合は劇的な逆転で近鉄が勝利しましたが、続く第2試合、当時のルールである「延長戦の時間制限(4時間)」が壁として立ちふさがりました。
試合は延長10回、4対4の同点のまま、規定の時間により引き分けとなり、近鉄の優勝の夢はわずか数分の差で消え去りました。
このドラマチックな展開はテレビで急遽生中継され、最高視聴率30%以上を記録するなど、社会現象となりました。
日本初のバーゲンセール開催(1895年)
1895年10月19日、三越呉服店が日本で初めてのバーゲンセールを実施しました。
江戸時代からの伝統的な商売形式から、近代的な小売業への転換を図るための戦略的な試みでした。
この時、三越は新聞広告を積極的に活用し、「定価販売からの大幅値引き」を大々的に宣伝しました。
結果として、日本橋の店舗には収容しきれないほどの客が押し寄せ、今日のデパートのセールの原型が作られたのです。
10月19日が誕生日の有名人:歴史人物から人気芸能人まで
10月19日生まれの有名人は、多彩な才能を持つ人物が揃っています。
日本国内で生まれた著名人・芸能人
木村文乃(1987年):女優。透明感のある演技でドラマや映画で活躍。
須賀健太(1994年):俳優。子役時代から「ALWAYS 三丁目の夕日」などで注目を集める。
藤田ニコル(1998年):モデル・タレント。若い世代から絶大な支持を集めるインフルエンサー。
金本知憲(1968年):元プロ野球選手・監督。「アニキ」の愛称で親しまれた連続フルイニング出場の世界記録保持者。
立花慎之介(1978年):声優。多くのアニメやゲームで主要キャラクターを担当。
ラサール石井(1955年):タレント・演出家。高学歴芸人の先駆けとしても知られる。
羽田健太郎(1949年):ピアニスト・作曲家。「ハネケン」の愛称で親しまれた音楽界の巨匠。
岡田忠之(1967年):オートバイレーサー。日本人として世界最高峰クラスでの活躍が記憶に残る。
善場昭夫(1948年):元プロ野球選手。東映フライヤーズなどで活躍。
海外で生まれた著名人・歴史上の人物
リュミエール兄弟(オーギュスト・リュミエール)(1862年):映画の発明者。弟ルイと共にシネマトグラフを開発。
ジョン・ル・カレ(1931年):イギリスの小説家。本格的なスパイ小説の第一人者として知られる。
イベンダー・ホリフィールド(1962年):アメリカのプロボクサー。ヘビー級で4度の世界王座に輝いた伝説の王者。
エドモンド・ハレー(1656年):イギリスの天文学者。ハレー彗星の周期を予言したことで著名。
サティヤジット・レイ(1921年):インドの映画監督。インド映画を世界に知らしめた巨匠。
10月19日生まれのアニメキャラ
うちはシスイ(『NARUTO -ナルト-』):木ノ葉隠れの里の天才忍。瞬身のシスイとして恐れられた。
柳生比呂士(『テニスの王子様』):立海大附属中学校のテニス部員。紳士(ジェントルマン)の異名を持つ。
スズメ(『ONE PIECE』):白ひげ海賊団傘下の海賊として登場するキャラクター。
祇条深月(『キミキス』):名門家系の令嬢で、冷静沈着かつ気品あふれるヒロイン。
ギルデンスタイン(『シャーマンキング』):X-LAWSのメンバーで、強い正義感を持つキャラクター。
10月19日のバースデー情報
誕生日を彩る花や石、色にはそれぞれ深い意味が込められています。
10月19日の誕生花と花言葉
鳳仙花(ホウセンカ)
ホウセンカは、10月19日の代表的な誕生花です。
花言葉は「私に触れないで」「せっかち」などが知られています。
「私に触れないで」という言葉は、熟した実に触れると種が勢いよく飛び出す性質に由来しています。
鮮やかな色合いで庭を彩るこの花は、古くから親しまれている初秋の風物詩です。
アキレア(西洋ノコギリソウ)
もう一つの誕生花としてアキレアが挙げられます。
花言葉は「戦い」「勇敢」「治癒」です。
ギリシャ神話の英雄アキレウスが、負傷した兵士の傷を癒すためにこの草を使ったという伝説が名前の由来となっています。
力強さと優しさを兼ね備えたメッセージを持つ花です。
10月19日の誕生石と石言葉
スカラベ
10月19日の誕生石はスカラベ(古代エジプトで聖なる虫とされたフンコロガシの彫刻石)です。
石言葉は「復活」「再生」「永遠の命」を象徴します。
太陽の運行を司ると信じられたスカラベは、新たなスタートを切る人への最高のお守りとなります。
歴史的な重みを感じさせるこの石は、困難を乗り越える力を与えてくれると言い伝えられています。
10月19日のバースデーカラーと誕生色
シルバーグレー
この日のバースデーカラーはシルバーグレーです。
色言葉は「勇気」「バランス」「洞察力」とされています。
パーソナリティとしては、常に冷静で客観的な視点を持ち、物事の本質を素早く見抜く力がある人です。
派手さはありませんが、洗練された品格と周囲を納得させる説得力を備えた色と言えるでしょう。
10月19日は何座?星座情報
10月19日生まれの人は天秤座(てんびんざ)に属します。
天秤座は、正義と調和の象徴であり、人とのコミュニケーションにおいて抜群のバランス感覚を発揮します。
争い事を好まず、公平な判断を下すことができるため、組織やグループの中での調整役として非常に重宝される存在です。
また、美意識が高く、ファッションやライフスタイルにおいて自分なりのこだわりを持つ洗練された人が多いのも特徴です。
知性的でありながら人当たりが柔らかく、多くの人に愛される魅力を持っています。
【まとめ】10月19日何の日?振り返り
10月19日は、私たちの生活に欠かせない「バーゲンセール」が初めて開催され、未知の世界へと誘う「海外旅行の日」でもあります。
歴史的には、日ソ共同宣言のような国交の回復や、ブラックマンデーのような経済の転換点が重なる、非常に濃密な一日です。
また、スポーツ界では感動と悲劇の「10.19」が野球ファンの心に刻まれています。
この日に生まれた人々も、金本知憲さんのような不屈の精神や、リュミエール兄弟のような創造性、木村文乃さんのような繊細な表現力など、世界を彩る才能に満ちています。
誕生花のホウセンカが教える「内面の強さ」や、バースデーカラーのシルバーグレーが示す「洞察力」を意識することで、この日がより特別なものに感じられるはずです。
今日という日をきっかけに、過去の教訓を学び、新しい未来への一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。