12月10日は、日本の歴史において非常に大きなインパクトを与えた事件や、世界規模での人道的な意義を持つ記念日が重なる日です。
カレンダー上では12月の中旬に差し掛かり、1年の締めくくりを意識し始める時期でもあります。
この日は、日本中を震撼させた昭和最大の未解決事件である三億円事件が発生した日として、多くの人々の記憶に刻まれています。
また、国際的には人類の普遍的な権利を再確認する世界人権デーであり、平和や科学の発展を祝うノーベル賞授賞式が行われる日でもあります。
さらに、健康や美容に役立つ植物として知られるアロエの日など、身近な生活に関連した記念日も制定されています。
歴史の重大な転換点から、私たちの生活に密着した話題まで、12月10日は非常に多層的な意味を持つ1日と言えるでしょう。
この記事では、そんな12月10日にまつわるあらゆる情報を、詳細かつ正確に深掘りしていきます。
12月10日は何の日?代表的な記念日・イベント
三億円事件の日
1968年12月10日の午前、東京・府中市の路上で、戦後最大のミステリーと呼ばれる三億円強奪事件が発生しました。
日本信託銀行国分寺支店から東京芝浦電気(現在の東芝)府中工場へ向かっていた現金輸送車が、白バイ警官を装った男に制止されたのが始まりです。
犯人は「巣鴨署員の者だが、支店長の宅が爆破された。この車にも爆弾が仕掛けられているという連絡があったので調べさせてくれ」と運転手らに告げました。
当時は実際に銀行周辺で爆破予告や小規模な爆破事件が続いていたため、運転手らは犯人の言葉を信じて車から降りました。
犯人が車の下に潜り込み調査するふりをして発炎筒を焚くと、運転手たちはそれを爆弾の火花だと勘違いして避難しました。
その隙に犯人は現金輸送車を運転して逃走し、当時の金額で約2億9430万7500円という巨額の現金を奪い去りました。
この金額は現在の貨幣価値に換算すると20億円から30億円に相当すると言われ、当時の日本社会に凄まじい衝撃を与えました。
大規模な捜査網が敷かれ、延べ17万人の警察官が投入されましたが、犯人を特定することはできませんでした。
1975年12月10日に公訴時効を迎え、1988年12月10日には民事時効も成立し、この事件は永遠の未解決事件となりました。
現在でもこの日は、当時の捜査状況や事件の謎を振り返る日としてメディアで取り上げられることが多い特別な日です。
アロエの日
12月10日は、その優れた薬効から「医者いらず」とも呼ばれるアロエの日として制定されています。
この記念日を制定したのは、アロエを用いた健康食品や化粧品の製造・販売を行っているスキンケアメーカーです。
12月はアロエの花が咲き始める時期であり、冬の寒さの中でも力強く育つアロエの生命力を象徴する月であることからこの日が選ばれました。
アロエは古くから火傷や切り傷の治療、胃腸の調子を整える民間療法として重宝されてきました。
現代では科学的な研究が進み、アロエに含まれる多糖体やビタミン、ミネラルが美容や免疫力向上に寄与することが明らかになっています。
特に日本ではキダチアロエやアロエベラが一般的で、観賞用としてだけでなく、食用や外用薬としても広く親しまれています。
アロエの日には、こうしたアロエの持つ多様な効能を再確認し、日々の健康管理に取り入れるきっかけ作りが行われます。
自然の恵みであるアロエの価値を広めることで、多くの人々の健康的な生活を支援したいという願いが込められています。
冬の乾燥する時期に、保湿効果の高いアロエを活用することは非常に理にかなっており、季節感のある記念日と言えるでしょう。
12月10日に制定されたすべての記念日・イベント一覧
海外・国際的に定められた記念日
世界人権デー(Human Rights Day)
1948年12月10日に、フランス・パリで開催された第3回国連総会において「世界人権宣言」が採択されたことを記念して制定されました。この宣言は、すべての人類が生まれながらにして自由であり、尊厳と権利において平等であることをうたった歴史的な文書です。人権の尊重と保護の重要性を再認識するため、世界中で啓発イベントが行われます。
ノーベル・デー(Nobel Day)
ダイナマイトの発明者として知られるアルフレッド・ノーベルの忌日(1896年12月10日)にちなんだ日です。彼の遺言に基づき、物理学、化学、生理学・医学、文学、平和の各分野で顕著な功績を残した人物にノーベル賞が贈られます。毎年この日には、スウェーデンのストックホルムとノルウェーのオスロで授賞式が開催されるのが恒例となっています。
動物の権利の日(International Animal Rights Day)
世界人権デーと同じ日に制定されており、人間だけでなく動物にも生存の権利があり、虐待や搾取から保護されるべきであるという考えを広める日です。動物愛護団体などが中心となり、世界中でキャンペーンが展開されます。
日本国内で定められた記念日
三億円事件の日
1968年12月10日に発生した「三億円強奪事件」に由来します。未解決のまま時効を迎えた戦後最大のミステリーを風化させないための日として意識されています。
憲法普及会発足の日
1946年12月10日に、日本国憲法の精神を広く国民に普及させることを目的とした「憲法普及会」が設立されたことを記念しています。民主主義の根幹となる憲法への理解を深めるための活動が行われました。
その他・民間企業や団体が制定した記念日
アロエの日
アロエ製品を扱う企業が、アロエの花が咲き始める12月に合わせて制定しました。健康と美容に役立つアロエの普及を目指しています。
ベルトの日
日本ベルト工業会が制定。12月の「12」を腰回りの120度に、10日の「10」をベルトの穴に見立てた語呂合わせです。ファッションアイテムとしてのベルトの魅力を伝えます。
ごめんねの日
「世界人権デー」に関連し、謝ることで自分と他人の尊厳を守り、人間関係を修復するきっかけにする日として制定されました。日常の小さなすれ違いを解消し、良好な関係を築くことを目的としています。
キャッシュレスの日
一般社団法人日本キャッシュレス化協会が制定。毎月0のつく日をキャッシュレス決済の普及を促進する日としており、12月10日もその一環です。
糖化の日
「AGE測定推進協会」が制定。毎月10日を、老化の原因となる「糖化」について学び、健康的な生活習慣を意識する日としています。
12月10日に何があった?世界を動かした過去の出来事・事件
12月10日は、人類の英知を称えるノーベル賞の歴史から、国家間の争いや変革を象徴する出来事まで、重厚な歴史が刻まれています。
世界・海外の歴史的出来事・事件
第1回ノーベル賞授賞式(1901年)
1901年12月10日、ストックホルムの旧王立音楽アカデミーで、記念すべき第1回ノーベル賞の授賞式が執り行われました。
この賞は、スウェーデンの化学者アルフレッド・ノーベルが自らの発明であるダイナマイトが戦争に使用されたことを悔い、遺言によって創設されたものです。
最初の受賞者の中には、X線を発見したヴィルヘルム・レントゲン(物理学賞)や、血清療法の開発者エミール・アドルフ・フォン・ベーリング(生理学・医学賞)などが名を連ねました。
また、国際赤十字を創設したアンリ・デュナン(平和賞)もこの時に受賞しており、科学、文学、平和への貢献を最大級に評価する文化がここから始まりました。
授賞式がノーベルの忌日である12月10日に行われる伝統は、この第1回から現在に至るまで厳格に守られています。
現在では世界で最も権威のある賞として認知されており、毎年この日の授賞式のニュースは世界中を駆け巡ります。
世界人権宣言が国連総会で採択(1948年)
第二次世界大戦終結からわずか3年後の1948年12月10日、国連総会において世界人権宣言が採択されました。
大戦中に起きたホロコーストなどの凄惨な人権侵害を二度と繰り返さないという、国際社会の強い決意がこの宣言には込められています。
宣言の草案作成には、元米大統領夫人のエレノア・ルーズベルトらが尽力し、思想や宗教、性別に関わらず全ての人間が自由であることを明文化しました。
この宣言は法的拘束力こそ持ちませんが、その後の「国際人権規約」や各国の憲法、法律の基礎となる重要な指針となりました。
人類が到達した普遍的な価値観を示す文書として、この日の採択は戦後史における最も重要な瞬間の一つとされています。
日本国内の歴史的出来事・事件
坂本龍馬と中岡慎太郎が暗殺される(1867年)
慶応3年11月15日(新暦1867年12月10日)、幕末の風雲児として知られる坂本龍馬と、その盟友の中岡慎太郎が京都の近江屋で暗殺されました。
大政奉還を実現させ、新しい日本の夜明けを夢見ていた龍馬は、誕生日にあたるこの日、潜伏先の近江屋2階で襲撃を受けました。
刺客は音もなく侵入し、龍馬はほとんど抵抗できぬまま額を斬られ、33歳という若さで短い生涯を閉じました。
中岡慎太郎も深手を負い、2日後に息を引き取りましたが、彼が残した証言によって犯人像が推測されることとなりました。
犯人については、新選組説、京都見廻組説、薩摩藩陰謀説など諸説ありますが、現在では京都見廻組の佐々木只三郎らによる実行が最有力視されています。
維新の立役者を失ったショックは大きく、この事件は明治維新へと向かう激動の歴史の中で最大の悲劇として語り継がれています。
三億円強奪事件が発生(1968年)
1968年12月10日、雨の降る東京都府中市で、現金輸送車が白バイ隊員に扮した男に奪われる三億円事件が発生しました。
犯人は緻密な計画を立てていたようで、現場付近にはいくつもの遺留品が残されていましたが、その多くが大量生産品であったため捜査は難航しました。
誰も傷つけず、わずか数分で巨額の現金を奪い去ったその手口は、当時の日本人に大きな衝撃と、どこか不気味なほどの鮮やかさを印象づけました。
警察は犯人の似顔絵を作成し、全国規模での公開捜査を行いましたが、有力な手がかりが得られないまま時間は過ぎ去りました。
この事件は、高度経済成長期の日本における社会の歪みや、警察の捜査能力の限界を浮き彫りにした出来事でもありました。
事件発生から50年以上が経過した現在でも、小説やドラマの題材として繰り返し扱われるなど、日本犯罪史上最大の謎として存在し続けています。
12月10日が誕生日の有名人:歴史人物から人気芸能人まで
12月10日は、表現力豊かな俳優や落語家、さらには歴史を変えた科学者まで、多彩な顔ぶれが揃う誕生日です。
日本国内で生まれた著名人・芸能人
坂本龍馬(1836年):幕末の志士。新暦での誕生日は1月3日ですが、旧暦の11月15日がこの年にあたるため、12月10日は「龍馬が生まれ、龍馬が死んだ日」として特別な意味を持ちます。
桂文珍(1948年):落語家。知的な語り口と現代的なセンスを取り入れた新作落語で、上方落語界を牽引する重鎮です。
佐藤浩市(1960年):俳優。重厚な演技からコミカルな役柄までこなし、日本アカデミー賞など数々の賞を受賞している名優です。
荻野目洋子(1968年):歌手。80年代のアイドル黄金期に「ダンシング・ヒーロー」などのヒット曲を連発し、近年も再ブレイクを果たしました。
戸次重幸(1973年):俳優。演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバーであり、ドラマや映画、舞台で個性豊かな存在感を発揮しています。
松井大輔(1981年):プロサッカー選手。高いテクニックを誇るドリブラーとして活躍し、日本代表としてワールドカップにも出場しました。
太田雄貴(1985年):フェンシング選手。北京五輪・ロンドン五輪のメダリストであり、日本フェンシング協会の会長も務めました。
塚田僚一(1986年):アイドル。A.B.C-Zのメンバーとして、抜群の運動神経を活かしたアクロバットでファンを魅了しています。
海外で生まれた著名人・歴史上の人物
エイダ・ラブレス(1815年):数学者。世界初のコンピュータープログラマーとされる人物で、チャールズ・バベッジの計算機に関する先見的な記述を残しました。
メル・ウィル・デューイ(1851年):図書館員。現代の図書館で広く使われている「デューイ十進分類法」を考案し、情報の組織化に多大な貢献をしました。
エミリー・ディキンソン(1830年):詩人。生前は無名でしたが、死後に発見された膨大な詩作が高い評価を受け、アメリカ文学史上最も重要な詩人の一人となりました。
12月10日生まれのアニメキャラ
黒崎一心(『BLEACH』):主人公・一護の父親であり、破天荒な性格ながら家族を守る強い意志を持つ元死神です。
ジュリエット・ペルシア(『寄宿学校のジュリエット』):ダリア学園の白猫の寮のリーダー格。高潔で正義感が強く、恋のために奮闘するヒロインです。
風丸一郎太(『イナズマイレブン』):雷門中サッカー部のスピードスター。真面目で仲間想いな性格が人気のキャラクターです。
和久井留美(『アイドルマスター シンデレラガールズ』):元秘書のアイドル。クールでプロ意識が高い、落ち着いた大人の女性として描かれています。
12月10日のバースデー情報
誕生日を彩る花や石、カラーには、12月10日生まれの人の特性を象徴するような深い意味が込められています。
12月10日の誕生花と花言葉
シクラメン
冬の寒さの中で鮮やかな花を咲かせるシクラメンは、12月10日の代表的な誕生花です。
花言葉は「遠慮」「気後れ」「内気」「はにかみ」です。
その独特な花の形が、恥ずかしがって下を向いているように見えることから、このような慎み深い言葉が付けられました。
また、赤色のシクラメンには「嫉妬」、白色には「清純」という個別の意味も含まれています。
シャコバサボテン(クリスマスサボテン)
サボテンの仲間でありながら、冬に美しい花を咲かせることからこの時期の象徴的な花とされています。
花言葉は「美しい心」「冒険心」「愛される喜び」です。
寒さに耐えて咲く姿が、強さと美しさを兼ね備えた精神を象徴しています。
12月10日の誕生石と石言葉
パーティー・カラード・フルオーライト
一つの石の中に複数の色が混ざり合う、幻想的な輝きを持つパワーストーンです。
石言葉は「調和と変化」です。
多色性は多様な価値観の融合を意味し、停滞した状況を打破し、新しい可能性を切り開く力を与えてくれると信じられています。
ターコイズ(トルコ石)
12月の誕生石として非常に有名で、古くから旅のお守りとして大切にされてきました。
石言葉は「成功」「繁栄」「健康」「旅の安全」です。
空の色を象徴するブルーは、持つ人の心を鎮め、困難を乗り越える勇気を授けてくれると言われています。
12月10日のバースデーカラーと誕生色
コロニアルイエロー
落ち着いた深みのある黄色で、温かさと上品さを感じさせる色です。
色言葉は「平和」「落ち着き」「思いやり」です。
この色を誕生色に持つ人は、周囲との調和を重んじ、穏やかな人間関係を築く才能に長けていると言われています。
自分の軸をしっかりと持ちつつ、他者への深い慈愛を持つ性質を象徴しています。
12月10日は何座?星座情報
12月10日に生まれた人は射手座(いて座)に属します。
射手座は「自由」「冒険」「探求」を象徴する火のエレメントを持つ星座です。
12月10日生まれの人は、楽観的で前向きなエネルギーに溢れ、常に新しい知識や体験を求めて行動する傾向があります。
束縛を嫌い、広い世界へ飛び出そうとする精神の持ち主で、多方面に興味を示す好奇心が特徴です。
また、高い理想を持ち、困難な目標に対しても持ち前の情熱で突き進む力を持っています。
反面、細かいことにこだわらない大らかさが、時に大雑把に見えることもありますが、その明るさが周囲の人を惹きつける魅力となります。
【まとめ】12月10日何の日?振り返り
12月10日は、人類が勝ち取った世界人権宣言という光と、昭和史に残る三億円事件という闇が同居する、非常にドラマチックな1日です。
ノーベル賞授賞式が行われるこの日は、人類の英知の結集を祝うと同時に、坂本龍馬の暗殺という非業の歴史を振り返る日でもあります。
誕生日の有名人やアニメキャラクターも多彩で、この日に生まれた人々が持つ「冒険心」や「調和」の精神を感じ取ることができます。
誕生花のシクラメンが冬を彩るように、厳しさの中にも美しさと希望を見出す力が、12月10日という日付には込められています。
今日という日の歴史や背景を知ることで、いつものカレンダーが少し違った風景に見えてくるのではないでしょうか。