12月11日は、私たちの日常生活に密接に関わる「お金」に関する記念日や、地球規模の課題を考える国際的な記念日が重なる日です。
まず日本国内で広く知られているのが「百円玉記念日」であり、戦後の経済成長を支えた通貨の歴史を象徴しています。
また、国際社会においては「国際山岳デー」や「ユニセフ創立記念日」といった、環境保全や児童福祉に焦点を当てた重要な日が制定されています。
これらの記念日は、単なる記録としてだけでなく、現代社会が抱える諸問題や過去の歩みを振り返るきっかけを与えてくれます。
12月という1年の締めくくりが近づく時期に、これらの出来事を知ることは非常に意義深いと言えるでしょう。
この記事では、12月11日にまつわる多様な情報を、歴史的背景とともに深く掘り下げて解説していきます。
12月11日は何の日?代表的な記念日・イベント
百円玉記念日
1957年(昭和32年)12月11日、日本で初めて百円硬貨が発行されたことを記念して制定されました。
それまで日本の百円通貨は、板垣退助の肖像が描かれた「百円紙幣」が主流として流通していました。
しかし、戦後の経済復興に伴う貨幣需要の変化や、自動販売機の普及を見据えた利便性の向上などを目的として、硬貨への切り替えが進められました。
最初に登場した百円硬貨は「銀貨」であり、表面には鳳凰、裏面には旭日と桜の花がデザインされた非常に美しいものでした。
当時の銀価格と貨幣価値のバランスから銀が採用されましたが、その後の銀価格の高騰により、1967年(昭和42年)には現在の白銅貨(銅とニッケルの合金)へと材質が変更されました。
この百円玉の登場は、人々の決済手段を劇的に変え、特に後の高度経済成長期におけるコインビジネスの発展に大きく寄与しました。
現在では当たり前のように手にしている百円玉ですが、その誕生の背景には戦後日本の通貨制度の近代化という大きな歴史の流れがあります。
この記念日は、身近な硬貨を通じて日本の経済史を再確認する日としての側面を持っています。
国際山岳デー
12月11日は、国際連合が定めた国際山岳デー(International Mountain Day)でもあります。
この国際デーは、2003年の国連総会において、山岳地域の環境保全と持続可能な開発の重要性を世界に訴えるために制定されました。
山岳地帯は世界の陸地面積の約4分の1を占めており、人類の約12%がこれらの地域で暮らしています。
また、山は地球上の淡水の約60%から80%を供給する「世界の給水塔」としての役割を担っており、生物多様性の宝庫でもあります。
しかし、近年の気候変動による氷河の融解や、過度な開発による環境破壊は、山岳地域の生態系とそこに暮らす人々の生活を脅かしています。
国際山岳デーでは、毎年異なるテーマが掲げられ、山岳民族の文化保護や若者による山の保全活動などが推進されています。
日本のように国土の多くを山地が占める国にとって、この日は山の恵みに感謝し、その未来を守るためのアクションを考える大切な機会です。
登山やレジャーを楽しむだけでなく、環境問題としての「山」に目を向けることが、この記念日の本来の趣旨と言えます。
12月11日に制定されたすべての記念日・イベント一覧
海外・国際的に定められた記念日
ユニセフ(UNICEF)創立記念日
1946年12月11日、第二次世界大戦で被災した子供たちへの緊急援助を目的として「国連国際児童緊急基金」が設立されたことを記念しています。
ユニセフ設立と国際社会の歩み(1946年)
1946年のこの日、国際連合の総会において、戦後の混乱の中にいた子供たちを守るための組織としてユニセフが誕生しました。
当初の名称は「United Nations International Children’s Emergency Fund」であり、その名の通り「緊急基金」としての性格が強いものでした。
大戦の影響で食糧難や病気に苦しむヨーロッパやアジアの子供たちに対し、粉ミルクや衣類、医薬品を配布する活動が始まりました。
1953年には常設の組織となり、名称も現在の「国連児童基金」へと変更されましたが、親しまれてきた略称の「UNICEF」はそのまま引き継がれました。
ユニセフの活動は、単なる食糧援助にとどまらず、教育の普及、予防接種の実施、児童虐待からの保護など、多岐にわたる分野で展開されています。
1965年には、その長年にわたる貢献が認められ、ノーベル平和賞を受賞しました。
今日においても、紛争地域や貧困地域での活動は続いており、すべての子供たちが健やかに成長できる世界を目指す象徴的な組織となっています。
12月11日は、世界中の大人が子供たちの権利と未来について改めて考えるための、人道的な原点とも言える日なのです。
日本国内で定められた記念日
胃腸の日
日本大衆薬工業協会(現:日本OTC医薬品協会)が制定。
「12(いに)11(いい)」という語呂合わせから、胃腸の健康管理を呼びかける日です。
「胃腸の日」に見る現代人の健康意識
「1211」を「胃に良い」と読む語呂合わせから生まれたこの記念日は、特に忘年会シーズンで胃腸を酷使しやすい12月に設定されたことに大きな意味があります。
現代社会において、ストレスや不規則な食生活は胃腸トラブルの大きな要因となっており、多くの人が何らかの不調を抱えています。
この記念日を制定した団体は、一般用医薬品(OTC医薬品)の正しい知識を広めることも目的としています。
自身の胃腸の状態を過信せず、適切な休息と食事を心がけること、そして必要に応じて正しく薬を活用することを啓発しています。
毎年この時期には、健康関連のメディアで胃腸に優しいレシピや、自律神経を整える方法などが特集されることも多いです。
「美味しいものを最後まで美味しく食べる」という生活の質(QOL)を守るために、自分の内臓をいたわる意識を持つきっかけとなる日です。
その他・民間企業や団体が制定した記念日
タンゴの日
アルゼンチンのタンゴ歌手カルロス・ガルデルの誕生日に由来。日本でもダンス愛好家や音楽ファンの間で親しまれています。
めんの日
11日が「11」という数字が麺の並んだ姿に見えることから、毎月11日は全国製麺協同組合連合会が制定した記念日となっています。
アルゼンチン・タンゴの黄金時代を祝う日
12月11日は、タンゴの歴史において最も重要な人物の一人であるカルロス・ガルデルの誕生日です。
彼は1890年に生まれ、その甘い歌声と洗練されたスタイルで、タンゴを世界的な芸術へと押し上げました。
アルゼンチンのブエノスアイレスでは、この日を「タンゴの日」として大々的に祝い、街中でダンスやコンサートが行われます。
タンゴは単なるダンスの形式ではなく、人生の哀愁や情熱を表現する文化そのものであり、2009年にはユネスコの無形文化遺産にも登録されました。
日本においても、昭和初期からタンゴは社交ダンスや音楽鑑賞の対象として高い人気を誇ってきました。
この日は、日本国内のダンス教室やライブハウスでも、ガルデルへの敬意を表したイベントが開催されることがあります。
情熱的なリズムに身を任せ、異国の文化に思いを馳せるには最適な記念日と言えるでしょう。
12月11日に何があった?世界を動かした過去の出来事・事件
12月11日は、現代の国際秩序や環境問題において決定的な役割を果たした条約や事件が集中している日です。
世界・海外の歴史的出来事・事件
京都議定書の採択(1997年)
1997年12月11日、日本の京都市で開催されていた第3回気候変動枠組条約締約国会議(COP3)において、歴史的な京都議定書が採択されました。
これは、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出削減について、先進国に対して法的拘束力のある数値目標を課した初めての国際協定でした。
会議は予定期間を大幅に延長し、深夜から未明に及ぶ壮絶な交渉の末に合意に達しました。
当時の日本は議長国として、アメリカ、EU、開発途上国といった利害の対立する陣営の調整に奔走しました。
京都議定書は、先進国全体で2008年から2012年の間に、温室効果ガスを1990年比で少なくとも5%削減することを目指すものでした。
その後、アメリカの離脱や新興国の台頭などにより多くの困難に直面しましたが、現在の「パリ協定」へと続く国際的な温暖化対策の礎となりました。
「KYOTO」の名が世界中の環境政策の代名詞となったこの日は、人類が地球環境を守るために一歩踏み出した記念碑的な日です。
中国のWTO正式加盟(2001年)
2001年12月11日、中国は世界貿易機関(WTO)に143番目のメンバーとして正式に加盟しました。
これは、21世紀の世界経済において最も影響力のある出来事の一つとされています。
15年にも及ぶ長い交渉の末に実現したこの加盟により、中国は国際的な自由貿易体制の中に組み込まれることとなりました。
加盟後、中国は「世界の工場」として急速な経済成長を遂げ、世界第2位の経済大国へと駆け上がることになります。
一方で、市場開放や知的財産権の保護といった課題も浮き彫りになり、現代の米中対立やグローバル・サプライチェーンの変容に直結する歴史の転換点となりました。
この日の出来事は、私たちの身の回りにある製品の多くが中国製であるという現状を決定づけた瞬間でもありました。
アポロ17号の月面着陸(1972年)
1972年12月11日、アメリカの宇宙船アポロ17号が月面の「タウルス・リットロウ」領域に着陸しました。
これはアポロ計画における最後の有人月面探査であり、人類が月面に降り立った現時点での最終章となっています。
船長のユージン・サーナンと月着陸船操縦士のハリソン・シュミットは、約75時間にわたって月面に滞在し、過去最大量の岩石サンプルを採取しました。
特にシュミットはプロの地質学者として初めて月に降り立ち、科学的に非常に価値の高い調査を行いました。
アポロ17号が月を去る際、サーナン船長が残した「我々は来た時と同じように、そして神の御心のままに、全人類に平和と希望を持って戻ってくるだろう」という言葉は有名です。
この日以降、半世紀以上にわたって人類は月面に立っていませんが、近年では「アルテミス計画」によって再び月を目指す動きが加速しています。
日本国内の歴史的出来事・事件
リクルート事件の初公判(1989年)
1989年12月11日、戦後最大の贈収賄事件と言われたリクルート事件の初公判が東京地裁で開かれました。
未公開株の譲渡を巡り、政界、官界、財界のトップが関与したこの事件は、当時の国民に大きな衝撃を与えました。
リクルート社からの利益供与は、政治家への献金という形をとりながら、その実態は極めて不透明なものでした。
この事件の影響で竹下登内閣は総辞職に追い込まれ、日本の政治に対する不信感は頂点に達しました。
その後の政治改革や公職選挙法の改正など、現在の日本の政治システムの在り方を模索する大きなきっかけとなった歴史的事件です。
初公判が行われたこの日は、日本の民主主義における倫理観が厳しく問われた日として記憶されています。
沢田研二と伊藤エミが結婚(1975年)
1975年12月11日、当時の国民的スターであった歌手の沢田研二さんと、ザ・ピーナッツの伊藤エミさんが結婚しました。
人気絶頂のアイドル同士の結婚は、ワイドショーや新聞の紙面を大きく飾り、日本中に大きな話題を提供しました。
比叡山延暦寺での挙式は、その厳格な雰囲気とともに多くのファンの記憶に残るものとなりました。
当時の芸能界における「ビッグカップル」の先駆け的な存在であり、昭和の芸能史を語る上で欠かせないエピソードの一つです。
12月11日が誕生日の有名人:歴史人物から人気芸能人まで
12月11日は、医学の発展に尽力した偉人から、現代のエンターテインメント界を彩るスターまで、多彩な顔ぶれが揃っています。
日本国内で生まれた著名人・芸能人
加賀まりこ(1943年):女優。その美貌と個性的なキャラクターで長く第一線で活躍し続けています。
谷村新司(1948年):シンガーソングライター。アリスのリーダーとして、またソロとしても『いい日旅立ち』や『昴』など多くの名曲を世に送り出しました。
宮崎美子(1958年):女優、タレント。クイズ番組での博識ぶりや、いつまでも変わらぬ若々しさで親しまれています。
井上陽水(ジュニア)(1960年):歌手。※著名な井上陽水氏とは別人ですが、この日に生まれた音楽関係者として記録されることがあります。
保坂尚希(1967年):俳優、タレント。ドラマや映画での活躍のほか、近年は通販ビジネスの成功者としても知られます。
広瀬アリス(1994年):女優。ドラマ、映画、CMと幅広く活躍し、その明るいキャラクターで高い人気を誇っています。
海外で生まれた著名人・歴史上の人物
エクトル・ベルリオーズ(1803年):フランスの作曲家。代表作『幻想交響曲』で知られ、ロマン派音楽の先駆者となりました。
ロベルト・コッホ(1843年):ドイツの細菌学者。結核菌、コレラ菌、炭疽菌を発見し、近代細菌学の開祖としてノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
カルロス・ガルデル(1890年):アルゼンチンのタンゴ歌手。その誕生日は前述の通り「タンゴの日」となっています。
ジャン・マレー(1913年):フランスの俳優。ジャン・コクトーの作品に多く出演し、端正な容姿で映画史に残るスターとなりました。
12月11日生まれのアニメキャラ
アニメの世界でも、12月11日は個性の強いキャラクターたちの記念日としてファンに祝われています。
日向ネジ(『NARUTO -ナルト-』):日向一族の天才忍者。冷静沈着で高い戦闘能力を持ち、物語の重要な役割を担いました。
御子柴実琴(『月刊少女野崎くん』):通称「みこりん」。端正な外見に反して、恥ずかしがり屋で乙女チックな内面を持つ人気キャラクターです。
三上霞(『呪術廻戦』):京都府立呪術高等専門学校の生徒。非常に「普通」な感覚を持ち、読者からの共感を集めるキャラクターです。
伊東一刀斎(『ドリフターズ』):実在の剣豪をモデルにしたキャラクター。圧倒的な剣術を誇る異能の戦士として描かれています。
12月11日のバースデー情報
誕生日にまつわるシンボルは、その人の性質や運勢を象徴するものとして親しまれています。
12月11日の誕生花と花言葉
バラ(白)
白いバラは、12月11日の誕生花の一つです。
花言葉は「純潔」「私はあなたにふさわしい」「深い尊敬」などが挙げられます。
清潔感あふれる白い花びらは、冬の澄んだ空気感にもマッチし、誠実な愛や気高さを象徴しています。
カランコエ
カランコエは、多肉植物として知られる育てやすい花です。
花言葉は「幸福を告げる」「あなたを守る」「たくさんの小さな思い出」です。
小さな花が寄り添って咲く姿から、家族や友人との絆を大切にするイメージが定着しています。
12月11日の誕生石と石言葉
エメラルド・タブレット
エメラルド・タブレットは、12月11日の個性的な誕生石です。
石言葉は「洞察力」「自由」「知恵」です。
古代の錬金術の伝承にも登場するこの名は、持ち主に高い精神性と直感力を与えると言われています。
タンザナイト
12月の誕生石全般として、タンザナイトもこの日にふさわしい宝石です。
石言葉は「誇り高き人」「冷静」「空想」です。
夕暮れ時の空のような青紫色の輝きは、知的な落ち着きと高貴さを演出してくれます。
12月11日のバースデーカラーと誕生色
シルバーグレイ
12月11日の誕生色は「シルバーグレイ(Silver Grey)」です。
色言葉は「勇気」「バランス」「経営能力」とされています。
この色を持つ人は、落ち着きがありながらも困難に立ち向かう強い意志を秘めているのが特徴です。
物事を客観的に判断し、調和を保ちながら目標を達成するリーダーシップを発揮するタイプが多いと言われています。
12月11日は何座?星座情報
12月11日生まれの人は、いて座(射手座)に属します。
いて座は「火」の属性を持つ星座であり、自由を愛し、高い目標に向かって矢を放つような情熱を持っています。
特に12月11日生まれの人は、知的好奇心が極めて旺盛で、未知の世界を探求することに喜びを感じる傾向があります。
楽観的で前向きな性格が周囲に元気を与えますが、一方で束縛を嫌う一面も持ち合わせています。
多角的な視点で物事を見ることができ、哲学的な思考を好む知性派のいて座と言えるでしょう。
【まとめ】12月11日何の日?振り返り
12月11日は、戦後日本の歩みを象徴する「百円玉記念日」であり、世界の環境政策の原点である「京都議定書の採択」が行われた日でもあります。
また、ユニセフの設立やコッホの誕生日といった、人類の福祉と科学に多大な貢献をした出来事も重なっています。
身近な硬貨から宇宙探査、そして地球の未来まで、12月11日は実にスケールの大きな物語に満ち溢れています。
この日に生まれた方々や、今日という日を過ごす皆様にとって、この記事が新たな知識と気づきの助けになれば幸いです。
1年の終わりを意識するこの時期に、過去の偉業を振り返ることは、新しい年への希望を育むことにも繋がるでしょう。