12月17日は、人類の歴史において技術的な進歩と社会的な変革の両面で極めて重要な意味を持つ一日です。
20世紀初頭、この日に行われたある挑戦が、私たちの移動手段と世界観を劇的に変えることとなりました。
空への憧れが現実のものとなった瞬間であり、科学技術史における金字塔が打ち立てられた日と言えるでしょう。
一方で、現代史に目を向けると、国際情勢を大きく揺るがす政治的な運動の起点となった日でもあります。
一人の市民の行動が国境を越えて広がり、多くの国々の体制に変革をもたらした事実は、個人の行動が持つ影響力の大きさを物語っています。
また、日本国内においては、食卓に欠かせない健康食品の記念日や、著名なフィギュアスケート選手の誕生日としても知られています。
本記事では、12月17日に制定された記念日、世界と日本で起きた歴史的出来事、そしてこの日に生を受けた著名人や誕生花について、客観的な事実に基づき詳細に解説します。
12月17日は何の日?代表的な記念日・イベント
12月17日には、人類の夢の実現を記念する日や、日本の食文化に定着した製品の記念日が制定されています。
飛行機の日
1903年(明治36年)12月17日、アメリカ合衆国ノースカロライナ州キティホークにおいて、ウィルバー・ライトとオーヴィル・ライトの兄弟が、人類初となる動力飛行機の有人飛行に成功しました。
この偉業を称え、12月17日は「飛行機の日」として広く認知されています。
自転車店を営んでいたライト兄弟は、長年の研究と実験の末に複葉機「ライトフライヤー号」を完成させました。
当日は強い向かい風が吹く悪天候でしたが、弟のオーヴィルが操縦桿を握り、第1回目の飛行で12秒間、約36.5メートルの飛行に成功しました。
その後、兄のウィルバーと交代しながら計4回の飛行を行い、4回目には59秒間で約260メートルという記録を樹立しました。
この成功は、それまでのグライダーや気球とは異なり、エンジンによる動力で制御可能な飛行を実現したという点で、航空史における決定的な転換点となりました。
彼らの成功はすぐに世界中に知れ渡ったわけではありませんでしたが、この日に行われた4回のフライトが、現在の航空産業やグローバルな移動社会の礎を築いたことは疑いようのない事実です。
明治ブルガリアヨーグルトの日
12月17日は、株式会社明治(当時は明治乳業株式会社)が制定した「明治ブルガリアヨーグルトの日」です。
1973年(昭和48年)12月17日、同社は「明治ブルガリアヨーグルト」の発売を開始しました。
これは、日本で初めてヨーグルトの本場であるブルガリアの国名を商品名に使用することを許可された製品であり、日本におけるプレーンヨーグルトのパイオニア的存在です。
制定の目的は、ヨーグルトの健康効果を広め、多くの人々に摂取してもらうことにあります。
発売当初、甘い味付きヨーグルトが主流だった日本市場において、酸味のあるプレーンヨーグルトは受け入れられるか未知数でしたが、健康志向の高まりとともに定着していきました。
現在では日本の食卓になくてはならない食品の一つとなっており、この記念日は日本記念日協会によって正式に認定・登録されています。
12月17日に制定されたすべての記念日・イベント一覧
公的に認定された記念日から、民間企業や地域独自のイベントまで、12月17日に関連するすべての記念日を紹介します。
海外・国際的に定められた記念日
ライト兄弟の日(Wright Brothers Day)
アメリカ合衆国では、大統領布告により12月17日が「ライト兄弟の日」として定められています。
これは1903年の初飛行を記念するものであり、航空技術の発展を祝う式典などが各地で開催されます。
ブータン建国記念日(ナショナルデー)
1907年のこの日、ウゲン・ワンチュクがブータンの初代国王に即位しました。
これを記念し、ブータン王国では12月17日を建国記念日として祝日としています。
日本国内で定められた記念日
飛行機の日
前述の通り、ライト兄弟の初飛行成功に由来しています。
明治ブルガリアヨーグルトの日
株式会社明治によって制定され、日本記念日協会に認定されています。
いなむるちの日
沖縄県の食品メーカーである株式会社みえちゃんねるが制定しました。
「いなむるち」とは沖縄の郷土料理で、猪肉の代わりに豚肉を使用した白味噌仕立ての汁物です。
寒さが本格化し、温かい料理が恋しくなるこの時期に、郷土料理を食べて健康になってほしいという願いが込められています。
その他・民間企業や団体が制定した記念日
減塩の日(毎月17日)
日本高血圧学会が制定。高血圧予防のために減塩を啓発する日です。
国産なす消費拡大の日(毎月17日)
冬春なす主産県協議会が制定。17日が「いーなす」と読める語呂合わせに由来しています。
SDGsの日(毎月17日)
持続可能な開発目標(SDGs)には17のゴールがあることにちなみ、毎月17日はSDGsについて考える日とされています。
12月17日に何があった?世界を動かした過去の出来事・事件
歴史を振り返ると、12月17日には世界情勢を揺るがす重大な事件や、文化的な発見が数多く記録されています。
世界・海外の歴史的出来事・事件
アステカの暦石「太陽の石」の発掘(1790年)
1790年12月17日、メキシコシティの中央広場(ソカロ)の舗装工事中に、巨大な玄武岩の石盤が発見されました。
これが後に「太陽の石(アステカ・カレンダー)」と呼ばれることになる、アステカ文明の貴重な遺物です。
直径約3.6メートル、重さ約24トンにも及ぶこの石盤には、アステカの人々の宇宙観や時間の概念が精緻な浮き彫りで刻まれていました。
中央には太陽神トナティウの顔が描かれ、その周囲には過去の四つの時代と、現在の第五の時代の滅亡を予言する暦が記されています。
この発見は、破壊されたアステカ文明の高度な天文学的知識と芸術性を現代に伝える極めて重要な考古学的成果となりました。
在ペルー日本大使公邸占拠事件の発生(1996年)
1996年12月17日、南米ペルーの首都リマにおいて、左翼ゲリラ組織MRTA(トゥパック・アマル革命運動)の武装メンバーが、天皇誕生日の祝賀レセプションが行われていた日本大使公邸を襲撃・占拠する事件が発生しました。
青木盛久大使(当時)をはじめ、各国の外交官、ペルー政府要人、日本企業の駐在員など数百人が人質となりました。
犯行グループは、収監されている仲間の釈放や経済政策の転換を要求し、ペルー政府と対立しました。
この事件は翌年の4月22日に特殊部隊が突入して解決するまで、127日間という長期にわたって続き、世界中で大きく報道されました。
「アラブの春」の引き金となった抗議(2010年)
2010年12月17日、チュニジア中部の地方都市シディブジドで、26歳の露天商モハメド・ブアジジが、警察による理不尽な取り締まりと没収、そして役所の対応への絶望から、ガソリンをかぶって焼身自殺を図りました。
この悲劇的な出来事は、長年の独裁政権による圧政、高い失業率、汚職に苦しんでいた国民の怒りに火をつけました。
彼の行動はSNSを通じて瞬く間に拡散され、チュニジア全土で大規模な反政府デモが発生しました(ジャスミン革命)。
さらにこの動きは国境を越え、エジプト、リビア、イエメン、シリアなど中東・北アフリカ諸国へと波及し、「アラブの春」と呼ばれる歴史的な民主化運動のうねりを生み出すこととなりました。
一人の青年の抗議が、世界地図を塗り替えるほどの変動をもたらした日として記憶されています。
日本国内の歴史的出来事・事件(長文化対象)
女性参政権の確立(1945年)
1945年(昭和20年)12月17日、改正衆議院議員選挙法が公布されました。
これにより、日本において初めて女性に国政選挙への参加権(選挙権および被選挙権)が認められました。
戦前の日本において、婦人参政権運動は長きにわたり続けられてきましたが、実現には至っていませんでした。
しかし、敗戦後の民主化の流れの中で、男女平等の原則に基づく選挙制度の改革が急務とされ、ついに法的根拠を得ることとなりました。
選挙権の年齢も「満20歳以上の男女」に引き下げられ、翌1946年4月に行われた戦後初の総選挙では、多くの女性が投票所に足を運び、39名の女性代議士が誕生しました。
この日は、日本の民主主義とジェンダー平等における記念碑的な一日といえます。
上野動物園モノレールの開業(1957年)
1957年(昭和32年)12月17日、東京都の上野動物園内に、日本初となるモノレール(上野懸垂線)が開業しました。
このモノレールは、単なる遊戯施設ではなく、将来の都市交通機関としての実験的な意味合いを持って建設されました。
東京都交通局が運営を行い、園内の東園と西園を結ぶ0.3キロメートルの短い区間でしたが、未来的な乗り物の登場に子供から大人まで多くの人々が歓喜しました。
独特の懸垂式構造は、その後の日本のモノレール技術の発展に寄与しました。
長年にわたり愛されてきましたが、車両の老朽化などに伴い、2019年に運行を休止し、その後廃止が決定されましたが、日本の交通史に残る重要なマイルストーンです。
12月17日が誕生日の有名人:歴史人物から人気芸能人まで
12月17日生まれの人物は、芸術家からアスリート、アイドルまで多岐にわたります。
日本国内で生まれた著名人・芸能人
1223年(貞応2年):道元(鎌倉時代の禅僧、曹洞宗の開祖)※旧暦11月26日、生誕日には諸説あり
1697年(元禄10年):徳川宗春(江戸時代の大名、尾張藩第7代藩主)
1929年:フランキー堺(コメディアン、俳優、ジャズドラマー)
1939年:長門裕之(俳優)
1945年:ジャクリーヌ・デュ・プレ(チェロ奏者)
1946年:有藤通世(元プロ野球選手・監督)
1947年:今野雄二(映画評論家)
1956年:ガッツ石松(元プロボクサー、タレント)※戸籍上の誕生日、実際は6月5日生まれとされる説あり
1957年:夏目雅子(女優)
1958年:假屋崎省吾(華道家)
1960年:TARAKO(声優、ナレーター)
1962年:恩田快人(ベーシスト/元JUDY AND MARY)
1965年:池山隆寛(元プロ野球選手)
1966年:有森裕子(元マラソン選手、五輪メダリスト)
1966年:本村健太郎(弁護士、タレント)
1969年:田村英里子(女優、歌手)
1970年:西村知美(タレント)
1971年:牧瀬里穂(女優)
1972年:佐々木恭子(フジテレビアナウンサー)
1973年:大渕愛子(弁護士)
1975年:福地寿樹(元プロ野球選手)
1978年:リョウキ(ミュージシャン/ORANGE RANGE)
1978年:池田努(俳優)
1979年:バイク川崎バイク(お笑い芸人)
1981年:川久保拓司(俳優)
1982年:水野良樹(ミュージシャン/いきものがかり)
1985年:緒方龍一(歌手、ダンサー/元w-inds.)
1987年:宇野昌磨(フィギュアスケート選手)
1990年:則本昂大(プロ野球選手)
1991年:イズミカワソラ(歌手)
1993年:朝日梨帆(女優)
1996年:岩橋玄樹(歌手、タレント/元King & Prince)
1996年:エリザベータ・トゥクタミシェワ(フィギュアスケート選手)
1997年:宇野昌磨(フィギュアスケート選手)
1998年:川上千尋(アイドル/NMB48)
1999年:佐々木美玲(アイドル/日向坂46)
2000年:小野瑞歩(アイドル/つばきファクトリー)
2001年:小野田紗栞(アイドル/つばきファクトリー)
海外で生まれた著名人・歴史上の人物
1770年:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(作曲家/ドイツ)※12月17日は洗礼を受けた記録が残る日。誕生日は16日説が有力だが、17日に祝われることも多い。
1936年:教皇フランシスコ(第266代ローマ教皇/アルゼンチン)
1975年:ミラ・ジョヴォヴィッチ(女優/ウクライナ出身)
1978年:マニー・パッキャオ(プロボクサー、政治家/フィリピン)
12月17日生まれのアニメキャラ
刹那・F・セイエイ(機動戦士ガンダム00)
氷鷹北斗(あんさんぶるスターズ!)
美堂蛮(GetBackers-奪還屋-)
真道揺(僕のヒーローアカデミア)
伊佐那社(K)
B.ジェニー(餓狼 MARK OF THE WOLVES)
小日向美穂(アイドルマスター シンデレラガールズ)
ゴズ(BEASTARS)
12月17日のバースデー情報
12月17日生まれの方に向けた、誕生花、誕生石、バースデーカラーの詳細情報です。
12月17日の誕生花と花言葉
12月17日の誕生花には、フリージア、センリョウ(千両)、シーマニアなどが挙げられます。
フリージア
花言葉:「あどけなさ」「純潔」「親愛の情」「期待」
春の訪れを告げるような甘い香りが特徴のフリージア。
花言葉の「あどけなさ」や「純潔」は、その明るく清楚な花姿や、無垢な印象を与える香りに由来しています。
色によっても意味が異なり、黄色は「無邪気」、白は「あどけなさ」を表します。
センリョウ(千両)
花言葉:「利益」「富」「財産」「恵まれた才能」
冬に赤い実を豊かにつけるセンリョウは、その名の通り商売繁盛や富の象徴として、古くから正月の縁起物として愛されてきました。
花言葉も豊かさや成功を連想させるものが多く、将来の成功を願う贈り物としても適しています。
12月17日の誕生石と石言葉
12月17日の誕生石はスペクトロライトです。
また、12月の月間誕生石としてターコイズ(トルコ石)、タンザナイト、ラピスラズリがあります。
スペクトロライト
石言葉:「情熱的」「危険な愛」「不調和の調和」
フィンランドで産出されるラブラドライトの一種で、まるでオーロラのような神秘的な輝き(ラブラドレッセンス)を持つ石です。
その複雑な光彩は、持ち主の隠れた才能や情熱を引き出し、直感力を高める効果があると言われています。
「不調和の調和」という言葉が示すように、一見相反する要素を統合し、新しい価値を生み出す力を秘めています。
12月17日のバースデーカラーと誕生色
12月17日のバースデーカラーはベージュです。
ベージュ
色言葉:「均衡」「人情」「ヒューマニズム」
この色を持つ人は、周囲とのバランスを大切にする調整役としての才能を持っています。
温かみのあるベージュは安心感を与え、人間関係において対立を和らげる効果があります。
他者の痛みを理解し、公平な視点で物事を捉えることができる、人情味あふれる性格を表しています。
12月17日は何座?星座情報
12月17日生まれの星座は射手座(いて座)です。
射手座は「火」のエレメントに属し、守護星は拡大と発展を司る「木星」です。
この時期に生まれた人は、自由を愛し、高い理想に向かって矢のように突き進む冒険心を持っています。
知的好奇心が旺盛で、未知の世界や新しい知識に触れることを恐れません。
楽観的で行動力があり、周囲を巻き込んで前進するエネルギーに満ちています。
【まとめ】12月17日何の日?振り返り
12月17日という日を振り返ると、ライト兄弟が空への道を切り拓いた「飛行機の日」であり、私たちの健康を支える「明治ブルガリアヨーグルト」が誕生した日であることがわかります。
歴史のページをめくれば、アステカの暦石の発見や、世界的な民主化運動「アラブの春」の起点となった出来事。
時代や場所を超えて人類に影響を与えた重要な節目が刻まれています。
ベートーヴェンや宇野昌磨選手など、芸術やスポーツの分野で世界を魅了する人物たちの誕生日でもあります。
過去の偉業や出来事に思いを馳せながら、この一日を大切に過ごしてみてはいかがでしょうか。