12月5日は、歴史的なミステリーから国際的な社会貢献まで、非常に幅広い意味を持つ日です。
世界的に有名な「バミューダトライアングル」にまつわる不可解な事件が発生した日として知られ、オカルトや歴史ファンにとっては特別な意味を持ちます。
一方で、国際連合が定めた「世界土壌デー」や「国際ボランティア・デー」など、人類の持続可能な発展や相互扶助を考えるための重要な国際デーも重なっています。
日本国内に目を向けると、経済協力開発機構(OECD)への加盟が閣議決定された日であり、日本が戦後の復興を経て国際社会における地位を確立した象徴的な日でもあります。
また、日常生活に密着したユニークな記念日も多く、カレンダーをめくる際の話のネタとしても非常に豊富なトピックを提供してくれる一日と言えるでしょう。
12月5日は何の日?代表的な記念日・イベント
バミューダトライアングルの日
12月5日は、世界で最も有名なミステリースポットの一つである「バミューダトライアングル」の日です。
この記念日は、1945年12月5日にアメリカ海軍の雷撃機「アヴェンジャー」5機が訓練中に消息を絶った事件に基づいています。
フロリダ半島の先端、プエルトリコ、バミューダ諸島を結ぶ三角形の海域では、古くから船や飛行機が跡形もなく消え去るという噂が絶えませんでした。
1945年のこの日、第19飛行中隊の5機は、天候が穏やかであったにもかかわらず、「海が変だ」「白い水が……」という不可解な無線連絡を最後に、レーダーから消えてしまいました。
さらに恐ろしいことに、彼らを捜索するために飛び立った救助機までもが同じように行方不明になるという事態が発生しました。
この事件は後に「フライト19」の失踪として語り継がれ、超常現象やUFOの関与を疑う声、あるいは磁場の異常を指摘する説などが飛び交うきっかけとなりました。
現在では、メタンハイドレートの噴出による浮力低下や、予測困難な巨大波「フリークウェーブ」の発生といった科学的な仮説も提唱されていますが、真相はいまだに闇の中です。
この日は、未知への恐怖と探求心を思い起こさせる日として、多くのミステリー愛好家の間で注目され続けています。
国際ボランティア・デー
12月5日は、国際連合が制定した「国際ボランティア・デー(International Volunteer Day)」です。
1985年の国連総会で採択されたこの国際デーは、世界中でボランティア活動に従事する人々の貢献を称え、その重要性をより多くの人に知ってもらうことを目的としています。
社会の経済的な発展だけでなく、精神的なつながりや人道的な支援の場において、ボランティアの力は欠かせないものとなっています。
近年では、災害支援、環境保護、教育支援、さらにはデジタルの力を活用したオンラインボランティアなど、その活動形態は多岐にわたります。
この日は、世界各地の政府やNGO、個人が協力して、ボランティアの成果を共有し、新たな参加者を募るためのイベントやキャンペーンを実施しています。
「誰一人取り残さない」という持続可能な開発目標(SDGs)の達成においても、草の根で活動するボランティアの精神は極めて重要な役割を果たしています。
私たちはこの日を通じて、自分たちに何ができるかを考え、身近なところから他者や社会のために手を差し伸べるきっかけを得ることができます。
12月5日に制定されたすべての記念日・イベント一覧
海外・国際的に定められた記念日
世界土壌デー(World Soil Day)
国連が制定。
土壌資源の重要性を認識し、持続可能な管理を推進するための国際デーです。
国際ボランティア・デー
1985年に国連が採択。
経済や社会の開発のために活動するボランティアの貢献を祝う日です。
ノーベル賞制定記念日
1895年のこの日、アルフレッド・ノーベルが自らの遺産を科学技術の発展に寄稿する遺言を書いたことに由来します。
世界土壌デー(2013年制定)
世界土壌デーは、私たちの食糧生産の基盤であり、地球環境を支える「土」の重要性を訴えるために制定されました。
2013年の国連総会で正式に承認され、翌2014年から本格的な活動が始まりました。
なぜ土壌がこれほどまでに重要視されるのかといえば、私たちが口にする食べ物の95%以上が、直接的あるいは間接的に土壌に依存しているからです。
しかし現在、過度な耕作や化学物質の使用、森林破壊による浸食などによって、世界の土壌の質は著しく低下しています。
肥沃な土壌が1センチメートル作られるまでには、数百年から数千年の時間が必要であると言われており、一度失われると再生は極めて困難です。
この日は、土壌中の生物多様性を守ることや、塩害・浸食を防ぐための具体的な対策を世界中の農家や市民が考える日となっています。
タイのプミポン前国王の誕生日が12月5日であり、彼が土壌保護の研究と推進に多大な貢献をしたことから、この日が選ばれたという経緯もあります。
土壌は二酸化炭素を貯蔵する役割も担っており、気候変動対策の観点からも、その健全性を保つことは人類共通の課題です。
日本国内で定められた記念日
経済協力開発機構(OECD)加盟の日
1963年12月5日、日本がOECDへの加盟を閣議決定したことを記念しています。
アルバムの日
「いつか(5日)やろう」と後回しにされがちなアルバム整理を、年末の12月に進めてほしいという願いからフエルアルバムのナカバヤシが制定しました。
デコメの日
語呂合わせ「デ(1)コ(2)メ(5)」から、NTTドコモが制定しました。
アルバムの日(2010年制定)
アルバムの日を制定したのは、粘着式の「フエルアルバム」で知られるナカバヤシ株式会社です。
デジカメやスマートフォンの普及により、写真はいつでも手軽に撮れるようになりましたが、その分だけ整理されずにデータとして埋もれてしまうことが増えました。
「いつか整理しよう」と思っていても、日々の忙しさに追われてしまい、結局そのままになってしまうものです。
そこで、1年を締めくくる12月の「いつか(5日)」という語呂合わせにちなみ、この日をアルバム作りのきっかけにしてもらおうという意図が込められています。
写真はプリントして形にすることで、家族や友人と一緒に見返したときの温かみがより一層増します。
この日には、各地でアルバム制作のワークショップが開かれたり、手作りのデコレーションを楽しんだりするイベントが行われることもあります。
デジタルの便利さも良いですが、あえて手間をかけて物理的なアルバムを作ることは、過去の思い出を大切に保存し、未来へつなぐ素晴らしい作業です。
年の瀬が迫るこの時期に、今年一年の思い出を一枚のページに収めてみるのはいかがでしょうか。
その他・民間企業や団体が制定した記念日
みたらし団子の日
毎月3日、4日、5日の語呂合わせ「み(3)たらし(4)だんご(5)」から、山崎製パンが制定しました。
社内報の日
「い(1)つ(2)も、ご(5)苦労様」という労いの言葉から、社内報の企画・制作を行うスカイライトコンサルティングが制定しました。
みたらし団子の日
みたらし団子の日は、特定の企業だけでなく、多くの団子好きに親しまれている記念日です。
この記念日の面白い点は、年に1回ではなく、毎月3日間も設定されているという点にあります。
語呂合わせの「み・たら・し」がそのまま日付の3・4・5に当てはまるため、非常に覚えやすく親しみやすいものとなっています。
みたらし団子のルーツは、京都の下鴨神社で行われる「御手洗祭(みたらしまつり)」にあると言われています。
神社の境内にある御手洗池(みたらしいけ)に湧き出す水泡の姿を模して作られたのが、あの独特の丸い団子です。
甘辛い醤油ダレがたっぷりとかかったみたらし団子は、老若男女を問わず愛される日本の伝統的なスイーツです。
スーパーやコンビニエンスストアでも手軽に購入できるため、この日をきっかけに自分へのちょっとしたご褒美として手に取る人も多いでしょう。
日本の豊かな食文化を再確認し、日常の中に小さな楽しみを見つけるのにぴったりな記念日です。
12月5日に何があった?世界を動かした過去の出来事・事件
歴史を振り返ると、12月5日は古い制度が終わり、新しい時代が始まるような出来事がいくつも重なっています。
世界・海外の歴史的出来事・事件
アメリカ合衆国での禁酒法廃止(1933年)
1933年12月5日、アメリカ合衆国憲法修正第21条が批准されたことで、約13年間にわたった「禁酒法」が正式に撤廃されました。
1920年に施行された禁酒法は、アルコールの製造、販売、輸送を全面的に禁止するという、極めて厳しい法律でした。
当初は「高潔な実験」と呼ばれ、飲酒による家庭崩壊や犯罪を防ぐことが期待されていました。
しかし、実際にはお酒に対する需要がなくなることはなく、法律の目をかいくぐった密造酒や潜り酒場(もぐりさかば)が乱立する結果となりました。
これにより、密造・密輸を資金源とするアル・カポーネのようなギャング(組織犯罪者)が台頭し、治安はかえって悪化しました。
また、政府にとっては酒税という多額の税収を失うことになり、1929年の世界恐慌以降、経済的な打撃が深刻化しました。
禁酒法の廃止は、単にお酒が自由に飲めるようになっただけでなく、政府が現実的な政策へと舵を切り、経済の再建を目指す大きな一歩でした。
この日は、現在でもアメリカの愛飲家たちの間で「リピール・デイ(廃止記念日)」として祝われています。
ロンドンのグレート・スモッグ発生(1952年)
1952年12月5日、イギリスの首都ロンドンで、後に「グレート・スモッグ」と呼ばれる大規模な大気汚染事件が発生しました。
当時のロンドンでは暖房のために石炭が大量に使われており、その燃焼から出る煤煙が深刻な問題となっていました。
この日の朝、気圧配置の影響で風が止まり、地表付近の冷たい空気が動かなくなる「逆転層」という現象が起きました。
行き場を失った煤煙は濃い霧と混ざり合い、真っ黒で酸性度の高いスモッグとなって街全体を覆い尽くしました。
その視界の悪さは、数メートル先も見えないほどであり、交通機関は完全に麻痺し、人々は外を歩くことすら困難になりました。
さらに深刻だったのは健康への影響で、呼吸器疾患を中心に多くの死者が出始め、最終的な死者数は1万2000人以上に達したと推定されています。
この惨事は、世界中に環境汚染の恐ろしさを知らしめ、1956年の「大気浄化法」制定につながる大きな教訓となりました。
日本国内の歴史的出来事・事件
岩倉使節団と女子留学生の出発(1871年)
1871年12月5日(旧暦:明治4年10月24日)、岩倉具視を特命全権大使とする「岩倉使節団」が横浜港を出発しました。
この使節団は、欧米諸国との不平等条約の改正交渉と、先進的な制度や技術の視察を目的としていました。
注目すべきは、この一行の中に5人の女子留学生が含まれていたことです。
その中の一人、当時わずか6歳だった津田梅子は、後に津田塾大学を創設し、日本の女子教育の礎を築くことになります。
明治維新直後の混乱期において、幼い少女たちを異国の地に送るという決断は、当時の日本がどれほど切実に近代化を望んでいたかを示しています。
彼女たちは、女性の地位向上や教育の必要性を強く感じ、帰国後に日本の社会に多大な影響を与えました。
12月5日は、日本の教育史や女性史において、新しい時代の扉が開かれた記念すべき日と言えるでしょう。
日本初の私鉄「日本鉄道」が試運転を開始(1881年)
1881年12月5日、日本で最初の私立鉄道会社である「日本鉄道」が、上野から熊谷までの区間で試運転を行いました。
それまでは、新橋から横浜のように国が運営する鉄道しか存在していませんでしたが、国の財政難もあり、民間の資本を活用した鉄道建設が進められることになりました。
日本鉄道は、華族などが出資して設立された会社で、現在の東北本線や高崎線の基盤を作りました。
この成功により、日本各地で私鉄建設のブームが巻き起こり、全国的な鉄道網の整備が加速していくことになります。
人々の移動や物資の輸送を劇的に変えた鉄道の民営化は、日本の近代産業の発展を力強く支えるエンジンとなりました。
12月5日が誕生日の有名人:歴史人物から人気芸能人まで
12月5日は、創造性豊かなクリエイターや、表現力に秀でたエンターテイナーが多く誕生している日です。
日本国内で生まれた著名人・芸能人
榎本武揚(1836年):幕末の幕臣であり、明治時代の政治家。蝦夷共和国の総裁を務めたことでも知られます。
香川照之(1965年):俳優。市川中車として歌舞伎界でも活動し、圧倒的な演技力で知られます。
観月ありさ(1976年):女優、歌手。連続ドラマ主演の記録を持ち、モデルとしても活躍しています。
高橋真麻(1981年):フリーアナウンサー。父は俳優の高橋英樹。親しみやすいキャラクターで人気です。
道端アンジェリカ(1985年):ファッションモデル、タレント。道端三姉妹の三女として知られます。
水沢アキ(1954年):女優、タレント。バラエティやドラマで幅広く活躍しています。
小林幸子(1953年):演歌歌手。紅白歌合戦での豪華な衣装や、ネット文化との融合で常に話題を呼びます。
木下ほうか(1964年):俳優。個性的なバイプレーヤーとして多くの作品に出演しました。
田中真弓(1955年):声優。アニメ『ONE PIECE』のルフィ役や『ドラゴンボール』のクリリン役で有名です。
海外で生まれた著名人・歴史上の人物
ウォルト・ディズニー(1901年):アニメーター、プロデューサー。ミッキーマウスを創生し、ディズニーリゾートを築きました。
ヴェルナー・ハイゼンベルク(1901年):ドイツの理論物理学者。不確定性原理を提唱し、量子力学の形成に貢献しました。
フリッツ・ラング(1890年):映画監督。表現主義映画の傑作『メトロポリス』を世に送り出しました。
リトル・リチャード(1932年):アメリカのミュージシャン。ロックンロールの創始者の一人と称されます。
ジョージ・カスター(1839年):アメリカ南北戦争時代の騎兵隊指揮官。リトルビッグホーンの戦いで知られます。
12月5日生まれのアニメキャラ
ルルーシュ・ランペルージ(『コードギアス 反逆のルルーシュ』):物語の主人公であり、高い知能とカリスマ性を備えたキャラクターです。
日番谷冬獅郎(『BLEACH』):護廷十三隊の十番隊隊長。史上最年少で隊長に就任した天才少年です。
赤葦京治(『ハイキュー!!』):梟谷学園高校バレー部のセッター。冷静沈着なプレイスタイルが特徴です。
クロム(『Dr.STONE』):科学王国の主要メンバー。旺盛な好奇心と独創的な発想で科学を追求します。
木野まこと/セーラージュピター(『美少女戦士セーラームーン』):怪力と植物を操る能力を持ち、料理が得意なセーラー戦士です。
12月5日のバースデー情報
自分や大切な人の誕生日のシンボルを知ることは、日常に小さな彩りを与えてくれます。
12月5日の誕生花と花言葉
ポインセチア
クリスマスを象徴する鮮やかな赤色が特徴の植物です。
花言葉は「聖夜」「幸運を祈る」「私の心は燃えている」です。
赤く見える部分は花ではなく「苞(ほう)」と呼ばれる葉が変化したもので、その華やかさは冬の庭や室内を明るく彩ります。
ナンテン(南天)
「難を転ずる」に通じることから、日本では縁起の良い植物として古くから親しまれています。
花言葉は「私の愛は増すばかり」「良い家庭」「福をなす」です。
冬に赤い実をつける姿は美しく、お正月飾りの定番としても欠かせない存在です。
12月5日の誕生石と石言葉
エンジェライト
淡いブルーが美しいこの石は、その名の通り「天使」のような優しさを象徴すると言われています。
石言葉は「博愛」「平和」「祈り」です。
持ち主の心を穏やかにし、周囲の人々に対する深い慈愛の心を引き出してくれるパワーがあるとされています。
トルコ石(ターコイズ)
12月の誕生石として非常に有名で、古くから旅のお守りとして大切にされてきました。
石言葉は「成功」「繁栄」「強運」「健康」です。
空の色を思わせる鮮やかなブルーは、勇気を与え、困難を乗り越える力を貸してくれると言い伝えられています。
12月5日のバースデーカラーと誕生色
ターコイズブルー
誕生色は「ターコイズブルー(Turquoise Blue)」です。
色言葉は「直感」「創造」「自由」とされています。
この色を誕生色に持つ人は、豊かな感性を持ち、自分の価値観を大切にしながら自由に進んでいく性質があると言われています。
クリエイティブな仕事や、新しい道を切り拓く冒険的な活動に向いているパーソナリティを象徴する色です。
12月5日は何座?星座情報
12月5日生まれの人は「射手座(いて座)」に属します。
射手座は火の属性を持つ星座であり、自由、冒険、哲学、そして飽くなき探求心を象徴しています。
この日生まれの人は、楽観的でエネルギッシュな性格が多く、目標が決まると矢を放つように真っ直ぐ突き進む傾向があります。
束縛を嫌い、新しい知識や未知の世界を求めるため、旅行や学びの場を非常に大切にするのも特徴です。
一方で、正直すぎてストレートな発言をすることもありますが、その裏表のない明るさが周囲の人を惹きつける魅力となっています。
【まとめ】12月5日何の日?振り返り
12月5日は、未解決の謎であるバミューダトライアングルの事件から、世界の環境政策を変えたロンドンスモッグまで、強烈な記憶を刻む日でした。
また、アメリカの禁酒法廃止や日本のOECD加盟決定など、社会が大きな転換点を迎えた日でもあります。
ウォルト・ディズニーのような夢を与える巨星の誕生や、ルルーシュのような絶大な人気を誇るアニメキャラの誕生日も、この日を特別なものにしています。
アルバム整理やみたらし団子といった身近な楽しみも散りばめられており、12月5日はまさに「過去を振り返り、未来を想う」のにふさわしい一日です。
この情報の山を、ぜひ明日の会話のネタや、あなた自身の特別な一日を彩るヒントにしてみてください。