3月27日は、春の訪れを象徴する日本の文化と、世界的な芸術活動が交差する一日です。
日本では、国花の一つである桜を通して自然への関心を高める「さくらの日」として親しまれています。
国際的には、舞台芸術の重要性を訴える「世界演劇の日」として制定されており、各国で関連イベントが行われています。
また、歴史を振り返ると、航空史に残る重大事故や、日米友好の証となる桜の植樹など、記憶に刻まれる出来事が起きた日でもあります。
この日に生まれた多くの著名人や芸術家たちの功績とともに、3月27日が持つ多面的な意味を探っていきましょう。
3月27日は何の日?代表的な記念日・イベント
さくらの日
「さくらの日」は、公益財団法人日本さくらの会が1992年(平成4年)に制定した日本の記念日です。
この日が選ばれた理由は、語呂合わせと季節の暦に由来しています。
「3(さ)×9(く)=27」という掛け算の語呂合わせと、二十四節気をさらに細かく分けた七十二候(しちじゅうにこう)の一つ「桜始開(さくらはじめてひらく)」が重なる時期であることが決め手となりました。
日本の歴史や文化、風土と深く関わってきた桜を通して、日本の自然や伝統文化に対する関心を深めることが目的とされています。
日本さくらの会は、さくらの保護や育成、植樹活動を推進する団体であり、この日を中心に全国各地で「さくら祭り」や植樹イベントなどが開催されることもあります。
3月27日頃は、関東以西の地域ではソメイヨシノが開花し、見頃を迎え始める時期とも重なります。
単にお花見を楽しむだけでなく、桜という樹木が持つ生態や、古くから和歌や絵画に描かれてきた文化的背景に思いを馳せる日として機能しています。
また、後述する1912年のワシントンD.C.への桜の植樹もこの日に行われており、国際親善のシンボルとしての側面も持ち合わせています。
世界演劇の日
「世界演劇の日(World Theatre Day)」は、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の外郭団体である国際演劇協会(ITI)が1961年に制定した国際デーです。
1962年の3月27日に、パリで第1回「シアター・オブ・ネイションズ(諸国民演劇祭)」が開幕したことを記念して日付が定められました。
この記念日の主な目的は、演劇という芸術形式が持つ価値を広く世界に知らしめることにあります。
毎年この日には、世界的に著名な演劇人によって執筆された「国際メッセージ」が発表され、世界中の劇場やメディアで読み上げられます。
最初のメッセージは、フランスの詩人であり劇作家のジャン・コクトーによって執筆されました。
以降、アーサー・ミラー、ピーター・ブルック、ウラジミール・ワシーリエフなど、演劇界の巨匠たちが平和や文化理解についてのメッセージを発信し続けています。
演劇は、言葉や国境を越えて人々の感情を共有させ、相互理解を深める力を持っています。
世界各地のITIセンターや劇場関係者は、この日に合わせて特別公演やシンポジウム、ワークショップなどを開催し、演劇文化の振興を図っています。
日本でも、日本演劇協会などが中心となり、演劇の力を再確認するさまざまな取り組みが行われています。
3月27日に制定されたすべての記念日・イベント一覧
海外・国際的に定められた記念日
世界演劇の日
国際演劇協会(ITI)が制定。演劇を通じて平和と親善を築くことを目的とし、毎年著名な演劇人によるメッセージが発信されます。
国軍記念日(ミャンマー)
1945年、アウン・サン将軍率いるビルマ国民軍が対日蜂起を開始した日。軍事パレードなどが行われます。
バイアグラのFDA承認(1998年)
1998年3月27日、アメリカ食品医薬品局(FDA)は、ファイザー社が開発した勃起不全(ED)治療薬「バイアグラ(一般名:シルデナフィルクエン酸塩)」を承認しました。
この出来事は、医療と社会における性の健康に対する認識を大きく変える転換点となりました。
もともと狭心症の治療薬として開発が進められていたこの化合物は、臨床試験において心臓への効果よりも、被験者の勃起機能を改善するという予期せぬ副作用が報告されました。
研究者たちはこの発見に着目し、方向転換を行ってED治療薬としての開発を進めました。
承認後、バイアグラは「夢の薬」として世界的なニュースとなり、発売からわずか数週間で記録的な処方数を叩き出しました。
それまでタブー視されがちだった男性の性機能障害という問題が、医学的に治療可能な疾患として公に議論されるきっかけを作ったのです。
一方で、硝酸剤との併用による重篤な副作用などのリスクも明らかになり、適切な処方と使用の重要性が啓発されることとなりました。
日本でも翌1999年に異例のスピードで承認され、生活改善薬(ライフスタイルドラッグ)という新しい医薬品カテゴリーの先駆けとなりました。
この日の承認は、単なる新薬の登場以上に、人間のQOL(生活の質)に対する医療のアプローチを変えた歴史的な出来事と言えます。
日本国内で定められた記念日
さくらの日
日本さくらの会が制定。「3×9=27」の語呂合わせと「桜始開」の時期にちなみ、日本の桜文化を大切にする日です。
仏壇の日
全日本宗教用具協同組合が制定。685年3月27日、天武天皇が「家ごとに仏舎を作り、乃ち仏像及び経を置きて礼拝供養せよ」という詔を出したことに由来します。
交番の日(神奈川県警など)
1881年のこの日、「交番所」という名称が正式に定まったことに由来します。地域住民との交流を深める日とされています。
ツナの日
毎月27日は「ツ(2)ナ(7)」の語呂合わせで、マグロなどのツナ製品をPRする日とされています。
テレビドラマ『男はつらいよ』最終回放送(1968年)
1968年3月27日、フジテレビ系列で放送されていたテレビドラマ版『男はつらいよ』が最終回を迎えました。
渥美清が演じる主人公「車寅次郎」のキャラクターは、このテレビシリーズですでに確立されていました。
しかし、脚本家の山田洋次らが描いた最終回の結末は、視聴者に大きな衝撃を与えました。
なんと、寅次郎が奄美大島でハブに噛まれて死んでしまうという内容だったのです。
放送直後から、テレビ局には「寅さんを殺すな」「なぜ殺したんだ」という抗議や助命嘆願の電話が殺到しました。
この熱烈な反響を目の当たりにした山田洋次は、寅次郎というキャラクターが持つ求心力を再認識しました。
そして、この「死」をなかったことにする形で、映画として復活させる構想を練り始めます。
翌1969年、映画『男はつらいよ』第1作が公開され、以降26年間にわたり全48作(特別編含む)が製作される国民的映画シリーズへと成長しました。
3月27日のテレビ版最終回における「寅さんの死」という騒動がなければ、ギネスブックにも認定された世界最長の映画シリーズは生まれていなかったかもしれません。
日本のエンターテインメント史において、ファンの声が作品の運命を変えた象徴的な出来事として語り継がれています。
その他・民間企業や団体が制定した記念日
祈りの日
一般社団法人日本記念日協会認定。「3(サン)2(無)7(難)」と読み、災難がないよう祈りを捧げる日として提唱されています。
オンラインハナマルの日
株式会社ベネッセコーポレーションが制定。3月27日は学年の変わり目であり、一年間の頑張りに「ハナマル」をつけて称える日として定められました。
該当する長文化対象の出来事はありません
民間企業や団体が制定した記念日に関連する、特筆すべき大規模な歴史的事件や社会的な出来事は確認されていません。
3月27日に何があった?世界を動かした過去の出来事・事件
3月27日は、航空史上最悪の事故が発生した日として記憶される一方、日米の絆を深める桜の寄贈が行われた日でもあります。
世界・海外の歴史的出来事・事件
テネリフェ空港ジャンボ機衝突事故(1977年)
1977年3月27日、スペイン領カナリア諸島のテネリフェ島にあるロス・ロデオス空港(現テネリフェ・ノルテ空港)で、航空史上最悪の死者数を出した衝突事故が発生しました。
この事故では、パンアメリカン航空(パンナム)1736便とKLMオランダ航空4805便の2機のボーイング747(ジャンボ機)が滑走路上で衝突し、合わせて583名もの尊い命が失われました。
事故の背景には、複数の不運な要因が重なっていました。
当日、主要空港であるグラン・カナリア空港でテロ予告があり、多くの航空機が一時的にテネリフェ島の小さな空港へダイハード(代替着陸)していました。
普段は交通量の少ないロス・ロデオス空港は、大型機で混雑し、駐機場も満杯の状態でした。
さらに、空港周辺には濃霧が発生しており、視界が極端に悪化していました。
管制官からは両機が見えず、両機のパイロット同士も相手を目視できない状況でした。
事故の直接的な原因は、コミュニケーションの齟齬(そご)でした。
KLM機は離陸許可を得たと誤認して滑走を開始しましたが、実際にはまだ管制承認の段階であり、離陸許可は出ていませんでした。
一方、パンナム機は管制の指示に従い、まだ滑走路上を移動(タキシング)中でした。
霧の中から突然現れたパンナム機に気づいたKLM機の機長は、懸命に機首を引き上げましたが間に合わず、パンナム機の機体上部を吹き飛ばす形で衝突・炎上しました。
KLM機の乗員乗客は全員死亡し、パンナム機も大半が犠牲となりましたが、パンナム機の乗客の一部は奇跡的に脱出に成功しました。
この事故は、航空業界における「CRM(クルー・リソース・マネジメント)」の重要性を世界に知らしめました。
機長への過度な権限集中を防ぎ、副操縦士や管制官との明確なコミュニケーションを徹底する訓練が、その後の航空安全の標準となりました。
アラスカ地震(1964年)
1964年3月27日、アメリカのアラスカ州をマグニチュード9.2という巨大地震が襲いました。
これは北米で観測された史上最大規模の地震であり、世界的に見ても観測史上2番目の大きさです。
激しい揺れと津波により、アンカレッジを中心に甚大な被害をもたらしました。
日本国内の歴史的出来事・事件
ワシントンD.C.への桜の植樹式(1912年)
1912年(明治45年)3月27日、アメリカの首都ワシントンD.C.のポトマック河畔にて、日本から贈られた桜の植樹式が行われました。
この式典には、当時のアメリカ大統領ウィリアム・タフトの夫人ヘレン・タフトと、駐米日本大使・珍田捨巳(ちんだすてみ)の夫人・岩(いわ)が出席し、最初の2本を植えました。
この桜の寄贈は、日露戦争の講和などに尽力したアメリカへの感謝と友好の証として、当時の東京市長であった尾崎行雄が主導したものです。
実は、この寄贈には苦難の前日譚がありました。
1909年に最初に贈られた2000本の桜は、現地到着後に害虫(線虫)に侵されていることが発覚し、検疫の命令ですべて焼却処分となってしまったのです。
この知らせを聞いた日本の関係者は落胆しましたが、決して諦めませんでした。
農商務省の古在由直(こざいよしなお)博士らの指導のもと、害虫に強い台木の選定や土壌の消毒など、徹底した管理体制で苗木を作り直しました。
こうして準備された健康な3020本の桜(ソメイヨシノなど)が、1912年に再び海を渡りました。
3月27日に行われた植樹式は極めて質素なものでしたが、両夫人の手によって植えられた桜は、その後ポトマック河畔に根付き、見事な並木道を作り上げました。
現在では、毎年春になると「全米桜祭り(National Cherry Blossom Festival)」が開催され、世界中から観光客が訪れる名所となっています。
この出来事は「さくらの日」制定の大きな理由の一つとなっており、100年以上経った今も日米友好のシンボルとして生き続けています。
国際連盟脱退を通告(1933年)
1933年(昭和8年)3月27日、日本政府は国際連盟に対し、正式に脱退を通告しました。
満州事変に関するリットン調査団の報告書が国際連盟総会で採択されたことに反発した結果であり、日本の国際的孤立が決定的となった出来事です。
3月27日が誕生日の有名人:歴史人物から人気芸能人まで
3月27日生まれの人物は、独自の感性と強いリーダーシップを持ち、それぞれの分野でパイオニアとして活躍する傾向があります。
日本国内で生まれた著名人・芸能人
佐藤栄作(1901年):第61-63代内閣総理大臣。沖縄返還を実現し、非核三原則の提唱でノーベル平和賞を受賞しました。
遠藤周作(1923年):小説家。『沈黙』『海と毒薬』など、キリスト教を主題にした深い精神性を持つ作品を残しました。
宮本信子(1945年):女優。映画『マルサの女』など、夫である伊丹十三監督作品で数多くの主演を務めました。
高中正義(1953年):ミュージシャン。日本を代表するギタリストであり、『BLUE LAGOON』などのヒット曲で知られます。
松本孝弘(1961年):ミュージシャン。ロックユニット「B’z」のギタリスト兼リーダーであり、グラミー賞受賞歴も持ちます。
内田篤人(1988年):元プロサッカー選手。ドイツ・ブンデスリーガのシャルケ04や日本代表で活躍したサイドバックです。
悠木碧(1992年):声優、歌手。『魔法少女まどか☆マギカ』の鹿目まどか役などで知られる実力派声優です。
海外で生まれた著名人・歴史上の人物
ヴィルヘルム・レントゲン(1845年):ドイツの物理学者。X線を発見し、第1回ノーベル物理学賞を受賞しました。
ハインリヒ・マン(1871年):ドイツの作家。トーマス・マンの兄であり、社会風刺的な作品で知られます。
クエンティン・タランティーノ(1963年):アメリカの映画監督。『パルプ・フィクション』『キル・ビル』など、独特の暴力描写と脚本で世界的な評価を得ています。
マライア・キャリー(1970年):アメリカのシンガーソングライター。「7オクターブの音域」を持つ歌姫として数々のヒット曲を生み出しました。
マヌエル・ノイアー(1986年):ドイツのサッカー選手。世界最高峰のゴールキーパーとして、バイエルン・ミュンヘンやドイツ代表で活躍しています。
3月27日生まれのアニメキャラ
イサム・ダイソン(『マクロスプラス』):高い操縦技術を持つ自由奔放なテストパイロット。
日向ハナビ(『NARUTO -ナルト-』):日向ヒナタの妹で、日向家の次期当主として期待されるくノ一。
吉良イヅル(『BLEACH』):護廷十三隊三番隊副隊長を務める、冷静で真面目な死神。
佐倉千代(『月刊少女野崎くん』):主人公に恋する美術部員で、ツッコミ役もこなすヒロイン。
ムウ(『聖闘士星矢』):牡羊座(アリエス)の黄金聖闘士。聖衣の修復技術を持つ。
うずまきボルト(『BORUTO-ボルト-』):うずまきナルトの息子であり、新世代の忍たちの中心人物。
小野寺律(『世界一初恋』):少女漫画編集部で働く編集者。
3月27日のバースデー情報
3月27日生まれの人に向けた、誕生花、誕生石、バースデーカラーの情報を紹介します。
3月27日の誕生花と花言葉
ジギタリス
花言葉は「不誠実」「熱愛」です。
釣鐘状の花を穂のように咲かせる姿が印象的ですが、毒性を持つ植物でもあります。
その二面性が、情熱的でありながら危険な香り漂う花言葉の由来となっています。
その他、袋状の形が特徴的な「カルセオラリア(巾着草)」の花言葉「私の伴侶に」「援助」や、春の訪れを告げる「ショウジョウバカマ」の花言葉「希望」も、この日の誕生花とされています。
3月27日の誕生石と石言葉
パープル・ジルコン
石言葉は「おしゃべり」です。
ジルコンはダイヤモンドに似た強い輝きを持つ宝石で、中でも紫色のものは神秘的な魅力を放ちます。
持ち主のコミュニケーション能力を高め、精神的な安定をもたらすと信じられています。
また、3月全体の誕生石である「アクアマリン(沈着・勇敢)」や「珊瑚(コーラル)」も守護石となります。
3月27日のバースデーカラーと誕生色
オゾン・グリーン (Ozone Green)
色コードは「#D3E17D」で、明るく淡い黄緑色です。
色言葉は「理想・向上心・努力」とされています。
この色を持つ人は、高い理想を掲げ、それに向かって惜しみなく努力を続ける真面目なパーソナリティの持ち主だと言われています。
3月27日は何座?星座情報
3月27日生まれの星座は「牡羊座(おひつじ座)」です。
3月21日から4月19日までの期間に該当します。
守護星は「火星(マーズ)」で、情熱とエネルギーを象徴します。
牡羊座の人は、正義感が強く、思い立ったらすぐに行動に移すリーダーシップを持っています。
特に3月27日生まれの人は、直感力に優れ、困難な状況でも切り拓いていく開拓者精神(パイオニアスピリット)が強い傾向にあると言われています。
【まとめ】3月27日何の日?振り返り
3月27日は、「さくらの日」として日本の春を祝うと同時に、「世界演劇の日」として芸術の力を称える日です。
過去にはテネリフェ空港事故のような悲劇もありましたが、ワシントンへの桜寄贈やバイアグラの承認など、世界に希望や変化をもたらした出来事も数多く起きています。
レントゲンのような科学者からマライア・キャリーのような世界的アーティストまで、この日に生まれた人々の才能も多岐にわたります。
歴史の教訓を胸に刻みつつ、桜の開花と共に新しいスタートを切るのにふさわしい一日と言えるでしょう。