8月12日は、日本の現代史において極めて重要な意味を持つ日であると同時に、人類の挑戦や若者の未来を考えるための記念日が重なる日です。
カレンダーの上では、お盆休みの入り口にあたる時期であり、日本各地で伝統的な行事が本格化するタイミングでもあります。
この日は、空の安全を願う特別な日として知られているほか、国際社会が若者の役割を再確認するための国際デーも設定されています。
また、日本人が初めてヨットで太平洋を単独横断したという、輝かしい冒険の記憶が刻まれた日でもあります。
このように、8月12日は悲しみと勇気、そして未来への希望という複数の側面を併せ持った、非常に密度の濃い一日といえるでしょう。
8月12日は何の日?代表的な記念日・イベント
航空安全の日(茜雲忌)
1985年8月12日に発生した日本航空123便墜落事故を教訓とし、空の安全を永遠に守り続けるために定められた日です。
この事故は、羽田空港から伊丹空港へ向かっていたジャンボ機が、群馬県の御巣鷹の尾根に墜落し、520名もの尊い命が失われたというものです。
事故後、日本航空をはじめとする航空業界全体で、安全運航に対する意識が根本から問い直されることとなりました。
現在でも毎年8月12日には、遺族や航空会社関係者が現場となった御巣鷹の尾根へ慰霊登山を行い、犠牲者の冥福を祈るとともに安全を誓っています。
また、作家の山崎豊子氏がこの事故をモデルにした小説「沈まぬ太陽」を執筆するなど、多くの文学作品や映画の題材にもなり、風化させてはならない記憶として語り継がれています。
「茜雲忌(あかねぐもき)」という別名は、墜落現場の空に広がっていた夕焼けの色にちなんで名付けられたとされています。
この日は単なる追悼の日ではなく、交通機関に関わるすべての人々、そしてそれを利用する私たちが、安全の大切さを再確認するための日です。
太平洋横断記念日
1962年8月12日、冒険家の堀江謙一氏が小型ヨット「マーメイド号」で、日本人として初めて単独無寄港での太平洋横断に成功したことを記念する日です。
堀江氏は5月12日に兵庫県西宮市のヨットハーバーを密かに出港し、94日間にわたる過酷な航海を経て、米国サンフランシスコに到着しました。
当時の日本では、ヨットによる出国が法的に認められていなかったため、実質的には密出国という形での出発だったことは有名なエピソードです。
しかし、サンフランシスコに到着した際の堀江氏の勇気ある行動は現地で高く評価され、当時の市長から名誉市民の称号が贈られるほどの熱狂をもって迎えられました。
この快挙は、戦後復興を遂げつつあった当時の日本国民に大きな自信と勇気を与え、冒険に対する価値観を一変させました。
堀江氏の「死なないために、生きるために努力するのが冒険だ」という言葉は、今なお多くの人々の心に響いています。
8月12日は、海という巨大な自然に立ち向かった一人の若者の意志が、不可能を可能に変えた記念すべき日なのです。
8月12日に制定されたすべての記念日・イベント一覧
海外・国際的に定められた記念日
国際ユース・デー
1999年の国連総会で採択された国際デーで、若者が社会のあらゆるレベルで参加し、影響を与えることの重要性を啓発する日です。
世界ゾウの日
2012年にカナダの映画製作者らによって設立され、絶滅の危機に瀕しているゾウの保護と、生息環境の維持を世界に呼びかける日です。
国際ユース・デー(1999年)
国際ユース・デーは、世界中の若者が直面している法的、経済的、社会的な諸課題に光を当てるために制定されました。
国連は、毎年特定のテーマを掲げて、若者が教育、雇用、持続可能な開発、平和構築において果たすべき役割を強調しています。
現代社会において、気候変動やデジタルトランスフォーメーションといった地球規模の課題に対し、柔軟な発想を持つ若者の力は不可欠です。
この日には世界各国でフォーラムやワークショップが開催され、若者が政策決定者に直接意見を届ける場が提供されます。
また、若者自身の健康や福祉、権利保護についても議論が行われ、次世代が健全に育つための環境整備が促進されます。
8月12日は、将来のリーダーである若者たちの可能性を信じ、彼らを支援することを世界が約束する日といえるでしょう。
日本国内で定められた記念日
配布の日
「はい(8)ふ(12)」の語呂合わせから、ポスティング(チラシ配布)の健全な普及を目指して日本ポスティング推進協議会が制定しました。
君が代記念日
1870年8月12日、横浜の薩摩藩兵の演習で、初めて現在の日本の国歌である「君が代」の原型が吹奏されたことにちなんでいます。
配布の日(2002年)
配布の日は、各家庭のポストに直接情報を届けるポスティング業界が、その役割と信頼性を広く知ってもらうために制定した記念日です。
デジタル広告が主流となる現代においても、地域に根ざした店舗情報や自治体のお知らせなどを確実に届ける手段として、ポスティングは重宝されています。
記念日を制定した背景には、配布員のモラル向上や、マナーを守った適切な配布活動を行うという業界の決意が込められています。
消費者に喜ばれる情報の届け方とは何かを考え、地域社会の活性化に貢献することを目指す日となっています。
また、近年ではポスティング活動中に地域の見守り活動を兼ねるなど、社会貢献の一環としての側面も注目されています。
8月12日は、一軒一軒のポストに情報を届けるという地道な作業の大切さを再認識する日でもあります。
その他・民間企業や団体が制定した記念日
ハイジの日
「ハ(8)イ(1)ジ(2)」の語呂合わせから、アニメーション『アルプスの少女ハイジ』の魅力を伝えるために制定されました。
ハードボイルドの日
「ハー(8)ド(10)ブ(2)」という強引な語呂合わせながら、ハードボイルド文学や映画の渋い魅力を楽しむ日として親しまれています。
徳島阿波おどり
毎年8月12日から15日まで、徳島県徳島市で開催される日本最大級の盆踊りイベントで、400年以上の歴史を誇る伝統芸能です。
ハイジの日(2010年)
「ハイジの日」は、スイスの作家ヨハンナ・シュピリの原作を基にした名作アニメ『アルプスの少女ハイジ』をより多くの人に知ってもらうために制定されました。
このアニメは、自然と共に生きる少女ハイジの成長を描き、日本のみならず世界中で愛され続けている作品です。
高畑勲監督や宮崎駿氏といった、後に日本のアニメ界を牽引することになる名匠たちが制作に関わっていたことでも知られています。
記念日には、作品の舞台となったスイスの美しい風景や、心温まるストーリーを振り返るイベントが行われることもあります。
また、作品に登場する白パンやチーズといった食べ物が「ハイジの食事」として人気を集めるなど、食文化にも影響を与えています。
8月12日は、子供から大人まで、純粋な心と自然の大切さを教えてくれるハイジの世界に浸るための日です。
8月12日に何があった?世界を動かした過去の出来事・事件
歴史を振り返ると、8月12日は科学の進歩、外交の進展、そして痛ましい事故といった、人間の営みの光と影が交差する日であることがわかります。
世界・海外の歴史的出来事・事件
エジソンが蓄音機の原理を発見(1877年)
1877年8月12日、発明家トーマス・エジソンが、音を記録し再生する装置である「蓄音機」の最初の設計図を書き上げたとされています。
エジソンは電話の送信機を改良する過程で、振動する膜に針を取り付け、その針が錫箔(すずはく)に溝を刻むことで音が記録できることを発見しました。
これは「フォノグラフ」と名付けられ、人類が初めて「時間を止めて音を残す」という魔法のような技術を手に入れた瞬間でした。
最初に録音された言葉は「メリーさんの羊(Mary Had a Little Lamb)」の一節だったというエピソードは非常に有名です。
この発明は、後のレコード、カセット、CD、そして現代のデジタル音声技術に至るまでの、すべてのオーディオ産業の原点となりました。
エジソンの独創的な発想が、人類の文化享受のあり方を根底から変えた歴史的な一日です。
ソ連が初の水爆実験「RDS-6s」を実施(1953年)
1953年8月12日、当時のソビエト連邦が、セミパラチンスク核実験場で同国初となる水素爆弾の爆発実験に成功しました。
これはアメリカに次ぐ世界で2番目の水爆保有国となったことを意味し、東西冷戦における核軍拡競争が新たな段階に入ったことを示しました。
この爆弾は、通常の核分裂爆弾の周囲に核融合燃料を配置した構造で、その破壊力は広島に投下された原子爆弾の数十倍に達したとされています。
科学技術の進歩が、同時に人類を絶滅させかねない兵器の誕生につながるという、現代史の抱える深い矛盾を象徴する出来事です。
この成功により、米ソ間のパワーバランスは均衡し、世界は「核抑止」という危うい平和の時代へと突入していくことになりました。
日本国内の歴史的出来事・事件
日本航空123便墜落事故(1985年)
1985年8月12日午後6時56分、乗客乗員524名を乗せた羽田発伊丹行きの日本航空123便が、群馬県多野郡上野村の御巣鷹の尾根に墜落しました。
離陸直後に機体後部の圧力隔壁が損壊し、垂直尾翼の大部分を失うとともに、油圧系統が全滅するという絶望的な状況に陥りました。
操縦不能となった機体は、ダッチロールやフカ押し運動と呼ばれる激しい上下左右の揺れを繰り返しながら、32分間にわたって迷走を続けました。
最終的に山中へ激突し、奇跡的に救出された4名を除く520名が犠牲となる、単独機としては史上最悪の航空事故となりました。
事故の原因は、数年前に行われた機体修理のミスであると結論付けられ、メーカー側の責任と日本の航空当局の姿勢が厳しく問われました。
この事故は、日本社会に計り知れない衝撃を与え、お盆という帰省シーズンの悲劇として、今なお多くの日本人の記憶に深く刻まれています。
日中平和友好条約の調印(1978年)
1978年8月12日、北京の人民大会堂において、日本と中華人民共和国の間で「日中平和友好条約」が調印されました。
1972年の日中共同声明による国交正常化以来、懸案事項となっていた条約交渉がようやく結実した瞬間でした。
条約には、互いの主権と領土保全を尊重することや、武力による威嚇を行わないこと、経済・文化交流を促進することなどが盛り込まれました。
この条約の締結により、アジアにおける二大国である日中の協力関係が法的な基盤を得て、戦後外交の大きな転換点となりました。
当時の福田赳夫首相と鄧小平副主席の主導により実現したこの合意は、その後の中国の改革開放政策と、日本の経済協力の拡大を後押しすることになりました。
8月12日が誕生日の有名人:歴史人物から人気芸能人まで
8月12日は、芸術、スポーツ、学問など、多様な分野で才能を発揮する人物を多く輩出しています。
日本国内で生まれた著名人・芸能人
石橋湛山(1884年):第55代内閣総理大臣。ジャーナリスト出身の政治家として自由主義的な主張を展開しました。
淡谷のり子(1907年):「ブルースの女王」と称された歌手。妥協を許さない姿勢で戦前から戦後にかけて活躍しました。
陣内孝則(1958年):俳優、歌手、映画監督。バンド「ザ・ロッカーズ」のボーカルとしてデビューし、後に俳優として不動の地位を築きました。
東野幸治(1967年):お笑いタレント、司会者。切れ味鋭いトークと独特のキャラクターで多くの人気番組を担当しています。
谷原章介(1972年):俳優、司会者。甘いマスクと落ち着いた語り口で、ドラマから情報番組まで幅広く活躍しています。
三浦理恵子(1973年):女優、歌手。アイドルグループ「CoCo」のメンバーとして活躍後、女優として個性的な役を演じています。
吉岡美穂(2000年):ヨット選手。東京五輪などの国際舞台で活躍し、太平洋横断記念日にふさわしい誕生日です。
貴島明日香(1996年):モデル、タレント。お天気キャスターとしての人気を博し、ゲーム実況など多才な活動を行っています。
伊藤美来(1996年):声優、歌手。数々のアニメ作品でヒロインを演じ、若手声優として高い支持を得ています。
海外で生まれた著名人・歴史上の人物
ジョージ4世(1762年):イギリス国王。摂政時代を含め、華やかな文化(リージェンシー・スタイル)を牽引しました。
エルヴィン・シュレーディンガー(1887年):オーストリアの理論物理学者。波動力学を確立し、ノーベル物理学賞を受賞。「シュレーディンガーの猫」で有名です。
ジョン・カザール(1935年):アメリカの俳優。映画『ゴッドファーザー』のフレド役など、出演作すべてがアカデミー作品賞にノミネートされる伝説を持ちます。
マーク・ノップラー(1949年):イギリスのミュージシャン。バンド「ダイアー・ストレイツ」のリーダー兼ギタリストとして世界的成功を収めました。
ピーター・クラウス(1965年):アメリカの俳優。ドラマ『シックス・フィート・アンダー』などでの演技が高く評価されています。
8月12日生まれのアニメキャラ
志村新八(『銀魂』):物語のツッコミ役として欠かせない存在です。8月12日は彼の「地味な」魅力が称えられる日です。
近藤勲(『銀魂』):真選組局長。新八と同じ誕生日であり、作中でも賑やかに描かれることが多いキャラクターです。
獅堂光(『魔法騎士レイアース』):異世界セフィーロで戦う伝説の魔法騎士。明るく真っ直ぐな性格が特徴です。
和久井留美(『アイドルマスター シンデレラガールズ』):元秘書という経歴を持つ、クールで知的なアイドルです。25歳の大人な魅力が人気です。
俵ねね(『うどんの国の金色毛鞠』):主人公の姉であり、家族を支える温かい心を持つキャラクターです。
8月12日のバースデー情報
8月12日に生まれた人は、しし座の特質を持ちながら、夏の日差しのような明るさと、周囲を惹きつける独特のオーラを放つと言われています。
8月12日の誕生花と花言葉
キョウチクトウ(夾竹桃)
キョウチクトウは、夏を代表する花の一つであり、強い生命力を持っていることが特徴です。
花言葉には「注意」「危険」「用心」「たくましい精神」といった言葉が並びます。
これは、この植物が強力な毒性を持っていることに由来しており、美しさの裏に秘めた厳格さを象徴しています。
一方で、大気汚染や厳しい環境にも耐えて咲き誇る姿から、不屈の精神を表す花としても愛されています。
8月12日の誕生石と石言葉
タンザナイト
タンザナイトは、タンザニアの夕暮れ時の空の色を思わせる、深く神秘的なブルーが特徴の宝石です。
石言葉には「誇り高き人」「冷静」「空想」「神秘」といった、高潔なイメージの言葉が与えられています。
この石は知性を高め、意識を高い次元へ引き上げる効果があると言われており、冷静な判断が必要な人を支える守護石となります。
8月12日生まれの人が持つ、誇り高く自立した精神を象徴するにふさわしい石といえるでしょう。
8月12日のバースデーカラーと誕生色
ロイヤルブルー
ロイヤルブルーは、非常に深い鮮やかな青色で、高貴さと誠実さを象徴する色として古くから重用されてきました。
色言葉には「知性」「品位」「信頼」「探究心」といった意味が込められています。
この色が誕生色の人は、自分自身の哲学をしっかり持っており、周囲の意見に流されることなく自分の道を突き進む強さを持っています。
落ち着いた中にも情熱を秘め、プロフェッショナルな仕事ぶりで周囲からの信頼を勝ち取る性質を暗示しています。
8月12日は何座?星座情報
8月12日生まれの人は「しし座(獅子座)」に属しています。
しし座は、太陽を守護星に持つ火の星座であり、自信に溢れ、人々の中心で輝くことを好む性質を持っています。
8月12日生まれの人は特に、そのカリスマ性とクリエイティブな才能が強調される傾向にあります。
情に厚く、仲間を守るための行動力にも優れていますが、時として自己主張が強くなりすぎる面もあるため、謙虚さを忘れないことが運気を上げる鍵となります。
また、プライドが高い一方で非常に寂しがり屋な一面もあり、心許せる友人や家族との絆を何よりも大切にする星座です。
【まとめ】8月12日何の日?振り返り
8月12日は、私たち日本人に空の安全の尊さを改めて教え続けてくれる「航空安全の日」であり、命の尊厳に向き合う日です。
同時に、堀江謙一氏による太平洋単独横断やエジソンによる蓄音機の発見など、人間の知恵と勇気が新しい世界を切り拓いた日でもあります。
悲しい過去を悼む心と、未来を切り拓く進取の気象、その両方を持ち合わせているのが8月12日という日付の特徴です。
国際ユース・デーが示す通り、過去の教訓を次の世代へと繋ぎ、より良い社会を築いていくための「バトン」を受け取るべき一日といえるかもしれません。
今日という日を、身近な安全に感謝し、かつて不可能に挑んだ先人たちの志に思いを馳せるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。